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トマト品質をAIで選定、廃棄ロス低減へ/カゴメなどコンソーシアム

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生鮮トマトの廃棄ロス低減を目的に、カゴメ、シブヤ精機、農業・食品産業技術総合研究機構、AGRI SMILE、いわき小名浜菜園はコンソーシアムを形成し、2023年から3年間にわたりAI選果機(AIでトマトの品質を判定する設備)の開発と、栽培・流通データを活用した最適化モデルの実証を進めてきた。この研究は「令和5年 戦略的スマート農業技術の開発・改良事業」に採択され、26年3月末まで行われた。

農産物においては、収穫時には正常品として出荷されたにもかかわらず、流通過程で品質が劣化し、消費者に届く前に廃棄せざるを得ない場合がある。こうした「潜在的な品質不良」は、収穫時に人の目で判別することが難しく、同研究では、潜在的な品質不良による廃棄ロスの削減を目的に、生鮮トマトのAI選果システムを開発し、収集した品質データを栽培・流通データと連携させることで、最適な栽培・流通システムの構築を目指し、実証を行った。

実証の成果として、トマトの外観・内部品質を非破壊で高速測定し、AIで品質判定を行う選果機を共同開発し、24年にカゴメブランドの生鮮トマトを栽培する、いわき小名浜菜園の選果場へ実装した。本装置は20項目以上の品質情報を取得し、約1000万点規模のデータを蓄積している。

さらに、AI選果データと栽培環境データを統合解析することで、色ムラや微細傷などの不良果発生要因を特定し、環境制御条件の改善によって発生率を低減、可販果収量の増加を確認した。また流通データとの連携により、品質劣化予測が可能となり、潜在的な不良果を前倒し出荷することで、流通段階の廃棄量を約30%削減できる見込みが示された。

今回の実証により、AI選果機は単なる選別装置にとどまらず、栽培改善と流通最適化を支えるデータ基盤として有効であることが確認された。今後は各社が連携しながら導入拡大とデータ活用サイクルを継続し、生産性向上と食品ロス削減、高品質なトマトの安定供給を目指す。

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