残暑対策で「つけ麺・まぜ麺」を強化

上和田公彦社長
日清食品チルドは7月28日、東京本社で2026年秋冬新商品発表会を開催した。4月に就任した上和田公彦社長は「発売30周年を迎える『行列のできる店のラーメン』を軸に、これまでも、そしてこれからもお客様に感動を届ける商品づくりを進め、チルド品質ナンバーワンを目指していく」と抱負を述べた。
続いて延安良夫取締役マーケティング部長が市場動向を説明した。2025年度のチルド麺市場は米不足による代替需要や節約志向、猛暑などを背景に、金額ベース102.4%、食数101.5%となり、コロナ禍で急拡大した2020年度を上回る市場規模となった。特に焼そば、冷し中華が市場をけん引した一方、スパゲティは前年を下回った。2026年度4~6月累計では、6月の天候不順が響き、金額99.6%、食数97.8%と前年を下回った。冷し中華は4、5月こそ好調だったものの、6月は前年の反動や低気温の影響を受け大幅減となり、焼そばも前年割れとなった。
同社は今年度秋冬テーマとして①残暑対策②若年層ユーザーの育成の二本柱を掲げる。
残暑対策では、昨年9月に冷し中華の販売期間を延長した結果、冷し中華市場は3億円拡大した一方で、ラーメン市場が同額縮小し、市場全体ではプラスにつながらなかった点を分析。冷し中華だけでなく、ラーメンカテゴリー全体を活性化する必要があるとし、温つけ麺やまぜ麺を残暑商材として提案する。
延安部長は「暑さが残る時期は温つけ麺の需要が大きく伸びる。9月は麺増量、10月は爆盛つけ麺、11月は爆盛まぜ麺とリレー展開し、残暑需要を取り込んでいく」と説明した。
もう一つの重点テーマが若年層ユーザーの育成だ。チルド麺市場は50代以上の支持が厚い一方、40代以下の構成比は他の麺カテゴリーより低く、将来の市場拡大には若年層の取り込みが不可欠と分析する。2025年度は節約志向などを背景に40代以下の購入が拡大し、焼そば、素材麺、つけ麺、まぜ麺で購入金額が伸長したことから、若年層の定着を図る。
施策では、発売30周年を迎える「行列のできる店のラーメン」を中心に、外食品質、ボリューム、トレンドの三つを切り口に商品・販促を展開する。記念商品の投入やキャンペーンに加え、デカ盛り・爆盛り商品、背徳感のあるトレンドメニューなどで若年層への訴求を強化する。
秋冬新商品(9月1日発売)では、「行列のできる店のラーメン」が発売30周年を迎えることから、ブランド原点の「こってり」を追求した「こってり海老だし醤油」(322g/麺220g)、「こってり鯛だし豚骨」(314g/同)の2品を投入する。東西それぞれの厳選素材を使用し、ブランド価値を改めて訴求する。各650円。
「つけ麺の達人」では、若年層に人気のスタミナ系ラーメンをイメージした「スタミナ豚醤油」(368g/麺300g)を投入する。にんにくを効かせた濃厚なたれと極太麺を組み合わせ、パンチのある味わいを実現した。530円。
「まぜ麺の達人」は、人気ラーメン店「せたが屋」店主・前島司氏監修による「大盛り油そば」(430g/麺360g)を発売する。1.4倍の大容量麺と濃厚なたれで満足感を高めた。530円。
さらに、「チルド 日清焼そばU.F.O.」シリーズでは、にんにくと豚のうまみを利かせた「ぶっ濃い豚にんにく醤油」(396g/麺340g)を投入。近年人気の〝背徳グルメ〟需要を取り込む商品として育成を図る。415円。
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