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「包丁キャンセル調理」が若年層で拡大/キユーピー

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食卓は“合理化と情緒価値”を両立する時代へ

キユーピーはこのほど、20~74歳の既婚女性1500人を対象に実施した2025年度「えがおの食生活研究」の結果を発表した。共働き世帯の増加や価値観の変化を背景に、食生活では効率性を重視しながらも家族との時間や精神的な余裕を大切にする新たな食卓スタイルが広がっていることが明らかになった。
調査では、若年層を中心に調理工程を省く「キャンセル調理」が浸透していることが判明した。最近1カ月以内に使用した調理器具数はZ世代が平均6.2個で、BB世代の11.1個を大きく下回った。包丁やまな板を使わず、料理ばさみやピーラーを活用する「包丁キャンセル調理」の実施率もZ世代14.6%、Y世代12.4%と高く、BB世代の2.0%との差が目立った。

同社は、こうした傾向について「手抜きではなく、料理を無理なく続けるための合理的で前向きな工夫」と分析している。
また、家事に対する価値観では、「こだわる時と割り切る時を使い分ける」『そこそこ割り切りタイプ』が2020年調査の40.4%から53.3%へ拡大し、初めて過半数を占めた。特にZ世代では75.6%に達し、家族との適度な距離感を保ちながら、自分と家族双方の満足を重視する姿勢がうかがえた。

 

外食の位置付けにも変化が見られた。2016年に27.3%だった「日常的に外食を利用する人」は2025年には31.6%へ上昇。利用先もファストフードや定食店、ファミリーレストランなど日常利用型が増加している。外食は特別なイベントではなく、「息抜き」や家族との時間を確保するための生活インフラとして活用される傾向が強まっている。

 

さらに「手作り」の定義も変化している。市販の合わせ調味料やパスタソース、カット野菜を活用した料理についても、自分なりの工夫を加えれば「手作り」と捉える人が増加。簡便調理への罪悪感は年々低下し、精神的な余裕を重視する「かろやかな手作り」が浸透していることが分かった。
調査結果からは、家族を一つの共同体として優先する従来型の価値観から、家族一人ひとりの満足を尊重しながら役割分担や外部サービスを活用する「ワンチーム型」の家族観への移行が読み取れる。キユーピーでは、こうした生活者の変化を商品開発やサービス提案に生かしていく考えだ。

 

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