全国学生パイコンテスト優勝作「御栗物」商品化記念イベントを開催

左から筏代表理事(リボン食品社長)、中田さん、三上シェフ
一般財団法人日本パイ文化財団は6月9日、東急プラザ原宿「ハラカド」内のHOW’zで、第2回全国学生パイコンテスト優勝作品「御栗物(おくりもの)-敬老の日にみんなで食べるマロンパイ-」の商品化記念イベントを開催した。イベントには同財団代表理事の筏由加子氏、優勝者の吉祥寺二葉栄養調理専門職学校・中田きらりさん、商品化を担当したPâtisserie Kyohei Mikamiの三上恭平シェフが登壇し、作品誕生の背景や商品化への思いを語った。
冒頭、筏代表理事は、日本パイ文化財団の前身である日本パイクラブが2015年に発足した経緯を紹介。「パイの可能性や楽しさをもっと多くの人に知ってもらいたいという思いで活動してきた」と振り返り、「パイ専門店も増え、学生コンテストにも多くの応募が集まるようになった。今回の取り組みを通じて、パイの魅力をさらに広げたい」と語った。
優勝作品を考案した中田さんは、コンテストテーマである「記念日のパイ」を受け、自身の家族との思い出を着想源にしたという。「親戚が集まり、みんなで食卓を囲んだ記念日の風景を思い出した。記念日には贈り物が寄り添っていると感じ、『贈り物』と『栗』を掛け合わせて『御栗物』と名付けた」と説明した。
作品の最大のこだわりは六角形のデザインだ。七宝模様をイメージした形状には長寿や健康への願いを込めており、「敬老の日に祖父母へ贈りたくなるパイを目指した」と語った。また、「商品化の話を聞いた時は本当にうれしく、家族だけでなく親戚にも報告した」と喜びを表した。
商品化を担当した三上シェフは、「最も大切にしたのは中田さんの思いと味わいの再現」と強調。試作品を試食したうえで、掛川栗の風味や醤油、オレンジの爽やかな香りといった特徴を生かしながら、一般販売向けにブラッシュアップしたという。
特に静岡県産の掛川栗については、「希少な大粒栗で、甘みや風味が非常に強い」と評価。一方、パイ生地にはリボン食品製を採用し、「業界でも高く評価される品質。小麦やバターの風味、サクサクした食感を最大限引き出せるよう火入れにこだわった」と説明した。

また、筏代表理事は今回初めて実現した優勝作品の商品化について、「学生ならではの自由な発想や固定観念にとらわれないレシピには大きな魅力がある。商品化を通じて、学生たちの挑戦が多くの人に届き、新たな勇気や刺激につながればうれしい」と期待を寄せた。
「御栗物」は、日清製粉、リボン食品、春華堂の協力により商品化。6月10日から23日まで、渋谷ストリームのPOPUPストアおよびHOW’zで期間限定販売される。商品はホールタイプとミニサイズのほか、HOW’zではイートイン向けメニューも提供される。
現在、第3回全国学生パイコンテストの募集も始まっており、筏代表理事は「パイ作りの経験に関係なく、ワクワクする気持ちで挑戦してほしい。今回のように夢が広がる機会になるかもしれない」と学生たちへエールを送った。
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