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過去最高の増収増益/加藤産業

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21年度も提案進め増収予想

加藤産業は11月13日、2020年9月期決算をオンラインで開催。連結売上高1兆1046億9500万円(前期比103.9%)、営業利益115億7400万円(107.2%)、経常利益132億900万円(105.6%)、親会社株主に帰属する当期純利益90億5100万円(126.6%)。前年実績および計画をクリアし、過去最高となる増収増益で着地した。

4~6月は業務用構成比の高いグループ企業が苦戦したほか、単体も売れ筋に偏りが見られ、小売店頭ではゆっくりと買い回りを楽しめる状況になかったため、提案型営業の展開が進まなかった。21年度は上期・通期とも増収減益を予想しており、加藤和弥社長=写真=は「増収にはこだわりがあり、これは達成したい」。一方で利益はシステム投資や反動減が減益要因と説明した。

20年度の事業別売上高・営業利益は、常温流通が7649億3800万円(106.3%)、96億7100万円(117.8%)。CVSのマイナス要因などもあったが増収でカバー。低温流通は1042億6900万円(100.8%)、9600万円の損失。外食需要の大幅減が影響。酒類は1900億4800万円(98.7%)、5億5800万円(50.5%)。昨年の消費増税特需の反動減、外食不振で苦戦。海外は389億400万円(94.3%)、1億5100万円(前期は営業損失0百万円)。減収やのれん償却負担の影響もあったが、黒字化を達成した。

品目別ではインスタント108%、乾物・穀類106.9%、調味料108%などがけん引、酒類(99.1%)以外は前年をクリア。業態別では東海圏のGMSの新規帳合を確保。GMS向け売上高は1907億円(106.5%)に。SMは4354億円(106.8%)、構成比10.2%のDgsは1127億円(115.1%)と、それぞれ伸長した。

21年度はデータを活用した提案営業を引き続き進め、分かりやすい売り場を提案。物流は基本の徹底に加え、AIによる需要予想を強化し、物量や商品の変化に対応。なお、年明け以降の展示会について、加藤社長は「従来通りには開催できない。ただ、リアル展示会には根強いニーズがあり、何らかの手を打つ」と話した。

21年度は連結売上高1兆1300億円(102.3%)、営業利益111億円(95.9%)、経常利益126億円(95.4%)、親会社株主に帰属する当期純利益82億円(90.6%)。

2020年11月23日付

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