THE FOOD WEEKLY

食の挑戦 調味料・香辛料

世界中で養蜂家ピンチ!? こだわり製法の国産ハチミツ、危機回避策とは/花房養蜂園~食の挑戦⑮~

投稿日:2024年3月28日

ミツバチ第一の環境作り

こだわりのハチミツ

2000年代から、突如働き蜂が失踪する蜂群崩壊症候群が世界中で話題となった。その原因に病気やダニ、農薬などが挙げられ、世界中の養蜂家が頭を悩ませている。ハチミツ作りの継続が危ぶまれる中で「花房養蜂園」は、ミツバチの働きやすい環境を第一に考えた養蜂場作りに取り組んでいる。

同園は蜂を育てる場所にこだわっており、農薬・除草剤が不使用の土地を採用している。また蜂に寄生するダニは従来、薬品や薬剤などで除去するところ、同園では自分たちの目で見て取り除き、蜂の健康管理を行う。そのため大量生産は難しいのだが、安心安全な蜂蜜を作るための苦労は惜しまない。

酵素やアミノ酸などの栄養素が含まれている花粉は除去をせずに瓶詰め。瓶詰後の高温処理は行わない。熱による風味や香りの変化を防ぐためだ。ミツバチの餌である花が咲かない冬の時期には、砂糖水や人工物は使用せずに、秋に採蜜したものを一時保管して餌として与える。そうすることで蜂蜜本来の味わいが得られるという。花の蜜だけで生成された蜂蜜は、季節ごとに全く違った味わいを楽しむことができる。

春の一番蜜「桜の蜜」は毎年、広島県安芸高田市の土師ダムに咲いている6千本の桜から採蜜。天候に大きく左右されることから希少価値が非常に高い蜂蜜だ。「無人島レモン蜂蜜」は、呉市の無人島の有機レモン畑で採れた蜂蜜を使用。同園独自の取り組みで、創意工夫のこもった蜂蜜となっている。

しかしながら国内に流通する蜂蜜は約95%が海外産と、まだまだ輸入頼りになっている。それだけに手間暇をかけながらも国産や品質にこだわる、国内養蜂園のチャレンジに注目したい。

展示会では自慢のミツバチを披露

WEB限定記事

-食の挑戦, 調味料・香辛料

Copyright© フードウイークリーWEB|週刊食品 , 2024 All Rights Reserved Powered by STINGER.