国内の物流ネットワーク整備が完了
国分グループ本社は、大型三温度帯汎用・専用併設型多機能物流センター「国分グループ関西総合センター」を開設、8月29日に開所式が行われた。2012年に稼働した埼玉・三郷流通センター以来、7年をかけて16拠点を開設、関西総合センターの稼働で三温度帯のネットワーク構想としては当初計画に目処をつけた格好。
約100億円を投資した同センター内では、低温品の加工やメニューに合わせたキット化、業務用商材の小分け・セットアップなど高い機能性を有する。将来的に伸長が見込まれる低温商材の扱いを強化し、アイテムでは低温が7割を占める。扱い金額では1―2階の低温で300億円、3―4階のフードサービスおよびドライで350億円程度を見込む。テストキッチンも完備、販売先への調理・試食プレゼンで提案営業の強化を図る。
関西圏のグループ企業の物流拠点と連携(一部統合)しながら、物流機能の高度化を図る。一方で生鮮・惣菜などについては、バルクから小分け・商品セットアップを行い、小売店舗のバックヤード作業の時短・簡便化に貢献。また商圏に合わせた人数取りができる商品設計のため、販売ロスやフードロスの削減も提案する。さらにフロチル加工により、加工センターやバックヤードでの調理が最適なタイミングででき味わいも向上する。こうした機能により一般流通向けだけではなく、外・中食および学給ルートへの提案も強める。
なお同センターの稼働により、国内の三温度帯物流ネットワークの構築が完了。21年には沖縄で建設中の三温度帯センターの稼働を予定、沖縄県下および中国・アセアンへの主要拠点として展開する。
開所式で國分勘兵衛会長兼CEOは、「西日本最大の三温度帯センターが国内物流ネットワークの要となる」と期待を寄せ、テープカット。披露会(千里阪急ホテル)では國分晃社長が「新センターの稼働でメーカー、販売先各社に報い、さらに関西経済の発展に貢献したい」と意気込みを語った。
【関西総合センター概要】所在地/大阪府茨木市丑寅1-1-88▽配送エリア/大阪・兵庫・奈良・京都・滋賀他▽センター規模/敷地2万8989㎡、延床5万5222㎡、常温1万755㎡、冷蔵9252㎡、冷凍1万2307㎡
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