THE FOOD WEEKLY

展示会 関西トピックス

来場者はいつもと違う会場レイアウトに興味津々!?/加藤産業グループ

投稿日:2024年9月18日

2024秋季総合展示会開く

盛大に秋季総合展示会を開催

加藤産業グループは9月11~13日、神戸国際展示場で「2024年秋季/加藤産業グループ総合食品展示会」を開催。出展メーカーは前年並みの416社(常温216〈うち菓子30〉、低温97、酒類103)で、全国の得意先約5千人が来場した模様。

「流通を最適ソリューション」と題して行われた秋の総合展示会は128回目を数える。今回の会場づくりには、様々なチャレンジ企画が見受けられた。近年、注力する菓子コーナーを入り口すぐのところに配置し、菓子にかける意気込みを示した。従来の会場づくりと大きな違いは主要企画「KATO提案ストリート」を会場のど真ん中に持ってきたこと。その入り口となるソリューションコーナーには、メーカーが商品アピールを行うインタビュースペースを設け、奥の企画コーナーへ誘う導線に従って進むとパネルや陳列棚を活用した売り場作りのヒントがちりばめられていた。まずは小売業を取り巻く環境や消費者意識についてのデータをパネルで解説。その後には「〝アイデア広がる!″次の一手のヒント集 提案事例をご紹介」と題した6つの成功事例を提案。

売場作りのヒントとなる6つの事例を紹介

「インスタ活用」「ID-POSによるターゲット別の商品選定」「〝人の顔″で売上・視認性アップ」「フルーツジューススタンド」「ご当地フェアをリフレッシュ」「菓子売場をアップデート」の6項目による売場活性化と売上向上に向けた提案事例を紹介した。現状でもID-POS活用は生協などで進んでいるほか、近年、売場が縮小傾向にある果実缶詰を、ジューススタンドを設けてミックスジュースやスムージーとして販売すると好評を得た事例など、同社が注力する提案型営業の具体的な事例を公表。

同社では社内で提案型営業コンクールを実施しており、今回はノミネートされた6つの事例を紹介した。今回の提案強化とレイアウト変更は、新商品展示会と差別化を図るためのチャレンジ。3日間の開催を終えた時点でメーカーや得意先から意見を募り、より分かりやすい展示会作りにつなげる。

ソリューションコーナー以降は「レタスクラブ連動企画」「メーカー協働企画」「KSBメーカーコラボレーション企画」と続き、プラントベースフードを特集したブースや「Kato TV」「KVE」コーナー、デジタル卸やロジスティクスブース、メーカー4社によるベストセレクションを紹介。メーカー企画では体験コーナーが充実。キーコーヒーによるハンドドリップコーヒー体験は、ドリップをきっかけに多様なコーヒーの魅力に触れられるとして人気を集めた。ハウス食品は自宅で余りがちなスパイスを、スタッフがマンツーマンでブレンド方法を教えてくれる体験ブースを展開。マイカレーパウダーが作れるユニークな企画に多くの来場者が参加した。このほかインテージやエブリーなどデジタル企業も出展。また、「Kanpy」コーナーでは料理研究家・中川千佳子さんを講師に「カンピーライブキッチン」を実施。カンピー商品を使った秋冬向けの調理実演に、多くの人が集まった。

ケイ低温フーズは「スイーツで気分リフレッシュ」「大豆食品で細胞の新陳代謝を」などを呼び掛けた。ヤタニ酒販は日本酒の炭酸割「サケハイ」や日本ワイン、九州の酒類企画を訴求。カトー菓子、植嶋による菓子コーナーでは33社29小間の集合陳列を実施。カトー菓子は全国流通菓子卸協同組合の留め型商品や推奨品を、植嶋は各温度帯の和洋菓子をそれぞれ提案した。また、両社の共同提案コーナーでは、年末年始の推奨品を紹介。「地域元気&こだわりメーカー」コーナーでは46社の地域企業が出展、こだわり商品を展開した。

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中村専務

●商品開発、今こそ本腰
コストアップが顕著となる中で、市場は2極化が加速。小売業からは卸業への商品開発ニーズが増加している。中村孝直専務は「これまで各地で取り組んできた商品開発への対応は、商品開発部を中心に提案していく。現状、当社による留め型商品の提案は、ゆうに100種を超える」と各得意先の差別化商品作りに、今まで以上の意気込みを見せた。

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