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TOPICS 調味料・香辛料

家庭にスパイスがなかった時代から20年/エスビー食品

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「SPICE&HERB」が切り拓いた食卓の変化

SPICE&HERB ラインアップ

発売当時のパッケージデザイン

エスビー食品の主力ブランド「SPICE&HERB」シリーズが、発売から20周年を迎えた。現在では家庭でスパイスやハーブを使うことは一般的になりつつあるが、発売当時の日本の食卓はまったく異なる状況にあった。
2006年の同社調査によると、家庭の半数以上がスパイスを保有しておらず、約3割は使用経験すらない状態。スパイス消費量も欧米の約10分の1にとどまっていた。グルメブームやエスニック料理の広がりはあったものの、家庭内での活用はまだ限定的だった。
こうした中、同社は「潜在需要は大きい」と判断し、194品という圧倒的なラインアップで「SPICE&HERB」を投入。ブラックペッパーやパセリなどの定番から幅広いアイテムを揃え、家庭での“選べる楽しさ”を提案した。

特徴的なのは、見た目と機能性の両立だ。スパイスごとに色分けされたカラフルなパッケージに加え、キャップや中栓の形状を最適化。保存性と使いやすさを追求した設計は高く評価され、発売年にはグッドデザイン賞を受賞している。
現在は瓶114品、ミル付き10品、袋42品と多様な形態で展開。初心者向けの小容量タイプから、こだわり志向の有機・高級ラインまで幅広い層をカバーし、洋風スパイス市場でNo.1ブランドの地位を確立している。
同社のスパイス事業の原点は、1923年にさかのぼる。前身の日賀志屋が国産カレー粉の製造に成功して以来、時代ごとの食文化の変化に対応しながら、瓶入り香辛料や有機スパイスなど多様なブランドを展開してきた。

さらに近年は、スパイスの使い方やレシピを網羅したポータルサイト「スパイス&ハーブplus+」も開設。約4,500件のレシピや使い方情報を提供し、初心者のハードルを下げる取り組みも進めている。
家庭にスパイスがほとんどなかった時代から20年。食の多様化とともに、日本の食卓におけるスパイスの存在感は大きく変化した。その普及の一翼を担ったのが「SPICE&HERB」シリーズと言えそうだ。

スパイス&ハーブplus+
https://www.sbfoods.co.jp/spice-herb/

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