ラストを飾ったのは約30年にわたり取引関係にあるキユーピーと

かどや製油の北川淳一社長(左)とブランドマーケティング部の大平佳男部長
かどや製油が展開するキッチンカー企画「かどやのごまたび」が5月1日、最終地となる東京会場でフィナーレを迎えた(2日まで開催)。会場は東京スカイツリータウンのソラマチひろば。創業168年の同社と、創業107年のキユーピーによるコラボレーションが実現し、日本の食文化を支えてきた老舗同士の共創として注目を集めた。
当日はあいにく午前中に雨が降り、やや出足は鈍かったものの、天候の回復とともに来場者が増加。各地で行列・完売が続いた同企画らしく、東京でも高い関心を集めた。
今回の連携は、かどや製油がキユーピーの主力商品「深煎りごまドレッシング」の原材料を約30年にわたり供給してきた関係が背景にある。会場では「小松菜とごま油のマヨ卵スープ」を提供。マヨネーズでふんわりと仕立てた卵に、ごま油の香ばしさを重ねた一杯で、両社の強みを掛け合わせた味わいに仕上げた。キユーピーの担当者は「マヨネーズの使い方をさらに広げる良い機会になった」と手応えを語った。

ごまたびラストは、30年来の盟友キユーピーとコラボ
「かどやのごまたび」は、純正ごま油の新しい使い方を“体験”で伝える企画として、創業の地・小豆島を起点に全国9都市を巡回。北川淳一社長は取材に対し、「各地で、ごま油の使い方に驚く声が多く聞かれた」と成果を振り返る一方、「依然として炒め用途のイメージが強く、調合ごま油との違いの認知も十分ではない」と課題も指摘した。
一方で、地域連携の成果も見え始めている。九州ではフンドーキン醤油と共同商品開発に発展するなど、単なるプロモーションにとどまらない広がりを見せた。
会場ごとに展開してきた「ご当地限定スープ」も企画の柱の一つ。宮城では芋煮、北海道ではスープカレー、千葉ではいわしのつみれ汁と、各地の食文化とごま油を掛け合わせ、新たな食べ方を提案してきた。
北川社長自身が好む食べ方として挙げたのは、「キャベツに塩昆布をあえてごま油をかける」というシンプルな一品。こうした日常的な使い方の提案も含め、同企画はごま油の用途拡大に向けた実証の場となった。
全国を巡ったキッチンカーの旅は東京で一区切りを迎えるが、各地で得た気づきやネットワークを今後の商品開発や提案にどう生かすかが、次の焦点となりそうだ。

東京会場限定で、ごま油の食べ比べ企画も実施
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