季節ごとに味を〝ととのえる〟
サントリービールは2020年の新ジャンル「金麦」ブランドの販売戦略を発表。〝こだわりの金麦〟を掲げて、さらなる商品価値の進化を追求する。
金麦は2007年6月の発売から今年で13年。昨年の販売実績は新商品〈ゴールド・ラガー〉によるファン層の拡大もあり、シリーズ3品で前年比111%の3847万c/s(大換算)で過去最高の売り上げを更新した。
20年戦略の軸は、新たな取り組みとなる「四季の金麦」の展開。季節ごとに、春〝かろやかに〟、夏〝爽やかに〟、秋〝まろやかに〟、冬〝味わい豊かに〟─と季節によって味を整え、変えて提供する。こだわりの国産麦芽を新たにブレンドして、麦のうま味と澄んだ後味をさらに進化させた。年4回のレシピ変更に対応した生産体制を構築して新ジャンルの常識を覆す。
第1弾となる春の「サントリー 金麦」「同 糖質75%オフ」「同 ゴールド・ラガー」は350mlと500mlの各2種。1月中旬の製造分から順次切り替わる。夏は4月中旬製造分からの切り替えで5月末から6月上旬の店頭化を想定。秋と冬は調整中。なお端境期には切り替わる季節にふさわしい味わいをスタンダードパッケージでそれぞれ展開していく。
2月12日に都内で体験会を開き、ブランド戦略部の中村曜子氏は今秋の酒税改正を睨みつつ、シリーズトータルで飛躍的に成長させ、価格以上の価値を提供すると話した。
使用する国産麦芽は栃木県宇都宮市の精麦工場であるサントリーモルディングで開発した。商品開発研究部の齋藤和輝氏は、「ザ・プレミアム・モルツ マスターズドリーム」の開発過程で得た知見も生かして、うま味と澄んだ後味を実現。「春夏秋冬でどれも〝金麦〟だと認識されることが重要だ」と話した。
体験会では「春の金麦」の味わいに合わせた春らしいメニューを料理家のワタナベ マキ氏が考案。「新ごぼうと新しょうがの春きんぴら」と「鶏の香ばし焼きと春の緑豆の柚子こしょうあん」を紹介した。
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