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食品業界2019年始動

投稿日:2019年1月15日

各地で新年の集い華やかに

年男29人による乾杯

2019年(平成31年)亥年。酒類、飲料、乳業、油脂などの各団体で新年会が催され、食品業界も華々しくスタートした。平成最後の年初に示された指針の多くは、業界の一致団結。様々なイベントが控えた変革を問う節目の年。競争関係を越え、発展的方向性で手を取り合う重要な局面との認識が広がっている。

森になって難局を突破/酒類食料品業懇話会

國分会長が新年の誓い

酒類食料品業懇話会主催の平成31年新年賀詞交歓会が1月5日、東京のロイヤルパークホテルで開催され、メーカー、卸店関係者らを中心に263社900人超が参加した。

1989年の同ホテル開業以来、毎年恒例となった同会の新年賀詞交歓会は100年近い歴史を誇る。今年も君が代、一月一日の歌を斉唱後、同会の國分勘兵衛会長が年頭挨拶。國分会長=写真上=は昨年来相次ぐ自然災害に対して、食品業界は食のライフラインとしての重要性が高まり、そして今年は新天皇の即位、内外では緊張の高まりが予想されることなどを指摘し、「皆さんと一緒になって、森になって、この難局を乗り切りたい」と呼びかけた。続いて年男29人が壇上に上り日本酒での乾杯。味の素・西井孝明代表取締役社長最高経営責任者が、今年の干支「己亥(つちのとい)」を題材に挨拶。「己」には次の本格的な成長に向けた力を蓄える年という意味が含まれる。AI、ロボティクスなど最新技術をビジネスに実装し、変革に備える。ビジネスの進化を上手く使えば、競争を越えた協業による大きな生産性向上にも繋がる。

また、「亥」は猪突猛進のイメージもあるが十二支最後の干支であり、粘り強い実直さも特徴のひとつ。「壇上に上った我々年男が、リーダーシップをとって森を作る仕事で活躍することを期待したい」と乾杯の杯をあげた。

中締め挨拶には同会の森山透副会長=写真下=が登壇し、開口一番、「おめでとうございます。元気にいきたいと思います」と会場を鼓舞。〝明るく、元気に、楽しく、前向きに〟を社内で推奨していると語り、力強い万歳三唱で締めくくった。

次世代へ地盤固めの年/大阪府食品卸同業会・日本加工食品卸協会

日食協・岡本支部長が抱負

大阪府食品卸同業会、および日本加工食品卸協会は1月5日、「第53回大阪食品業界新春名刺交換会」を太閤園(大阪市)で開催し、業界関係者ら172社530人が参集した。

今年は新元号のスタートや即位の礼、改正出入国管理法、日本では初となる議長国としてのG20開催など、次世代に向けた基盤を固めるイベントが目白押し。

日本加工食品卸協会近畿支部・岡本均支部長=写真=は「業界一丸となって地盤固めに取り組み、後にエポックメイキングの年だったといわれるようにしたい」と抱負を述べた。

また、来賓挨拶に立った近畿農政局・小林博行次長は、TPP11の開始は参加国への輸出強化を好機と捉えていると明かし、乾杯の発声を行った味の素・田原貴之大阪支社長は生活者の豊かな暮らしを下支えする役割を、業界各社で担うべきと呼びかけた。

懇親会では暖冬による冬物商戦の遅れが、市場にどの程度影響するのか懸念する声があった一方で、年末になって飛び込んできた新日本スーパーマーケット同盟の設立、イオンと三菱商事の提携解消など、加速する流通再編に対する意見も聞かれた。

また、中締めの挨拶を行った大阪府食品卸同業会・魚住直之会長は、かつてダウントレンドだったしょうゆ製品が、鮮度保持の容器にシフトしたことで回復したことを引き合いに出し、付加価値の高い商品開発をメーカーに要望するとともに、その販売を積極的に行うと意気込みを見せた。

2019年1月14日付

 

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