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調味料で初!創業の地・半田市と協定/Mizkan

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ペットボトルの資源循環

愛知県半田市の久世市長㊨と、Mizkanの吉永社長

Mizkanは創業の地・愛知県半田市との間でペットボトルの水平リサイクルに関する協定を6月28日に締結し、半田市役所で会見した。

半田市(人口約12万人)の家庭から排出・回収される使用済みペットボトルは年間約400t。それを「ボトルtoボトル」水平リサイクルで、安定的にペットボトルとしてリサイクルし、Mizkanはこの春水平リサイクルしたペットボトルを使用した「黒酢飲料500ml」シリーズ(希釈タイプ)に採用し、10月ごろから出荷する。順次採用するアイテムを広げていく。

半田市の久世孝宏市長は地元企業とのパートナーシップを歓迎しつつ、市民のさらなる環境意識の高まりに期待を示し、広報にも力を入れる。ペットボトル容器に関する初めての協定締結となったMizkanの吉永智征社長も「1804年の創業以来、半田市とともに成長させていただいた」と感謝の意を述べ、今後も製品のペットボトル化を進める考えを改めて示した。2022年度の全製品に占めるペットボトル容器の構成比は全体の約47%(瓶は約32%)となっており、秋冬施策でもペット化を進める。

なお、同社は一昨年にも「お酢15ml体験プログラム」を通じて半田市民の健康増進に貢献する取り組みを実施。本社前の企業ミュージアムを通じた観光・文化貢献も行ってきた。

Mizkan Partners 品質環境部の近藤氏

また同日、キッコーマン、キユーピー、日清オイリオグループとの4社で研究を進めた調味料・食用油リサイクルペットボトルの安全性評価に関する研究で「第18回論文賞」(日本食品化学学会)を受賞したと発表。メカニカルリサイクルペットボトルは、ほぼすべての液状調味料および食用油の容器として安全に使用できることを確認し、業界全体でのさらなる資源循環促進につなげる。

会見には研究に携わった品質環境部の近藤康一氏も出席。回収されるペットボトルの1千倍の汚れや長期保存後の実験でも、リサイクルすれば厚生労働省の基準値を下回る研究結果を得たと説明した。

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