肉同様にガッツリ感があると好評
駒澤大学(各務洋子学長)の学生食堂では、大豆ミートを使用した日替わりメニューを朝食時間帯に提供するプロジェクト「地球と健康に〝よりソイ〟Week in 駒沢食堂」が11月7~11日に開催され、大豆ミート製販8社が協力した。
同プロジェクトは、グローバル・メディア・スタディーズ学部の各務洋子ゼミ生5人が企画したもの。社会課題の抽出から戦略提案・実行に至るまでの全プロセスを担える即戦力人材の輩出をモットーとする同ゼミで、食糧問題に取り組むチーム「KEYSTORY(キーストーリー)」所属の3年生が大豆ミートに着目。同大学の学生に喫食機会を提供しようと今年7月に3日間、100円朝食メニューとして大豆ミート入りカレーなどを毎日100食販売した。
第2弾となる今回は期間を5日間に増やし、同様に100円朝食として「ソイミートの麻婆豆腐」「ソイミートのカルビ丼」などバラエティーに富んだメニューを日替わりで各日100食を用意。初日のメニューは「ソイミートのキーマカレー+プチソイバーグ」で早々に完売し、喫食した学生からは「おいしかった」「大豆臭は気にならなかった」の声。男子学生からは「肉同様にガッツリ感がある」「週に一度くらいは大豆ミートでいい」といった意見も。食後アンケートの結果は後日公表する予定。
プロジェクトを実行するにあたり、大学への申請からメニュー考案・ポスターデザインやSNS活用の開催告知に至るまで、全工程をゼミ生が担った。中でもメイン食材である大豆ミートの手配は、料理専用SNSのスナップディッシュが今年3月に立ち上げた大豆ミート普及拡大プロジェクト「肉の日に大豆ミート」に着目し、協力を要請。
同プロジェクトに参加するマルコメ・大塚食品・丸大食品・ネクストミーツなど8社はKEYSTORYの取り組みに賛同し、食材を提供した。これにより学生食堂での第2弾プロジェクトが実現し、今回の協業を機に駒澤大学も「肉の日に大豆ミート」に参加する。
KEYSTORYプロジェクトリーダーの宗方涼さんは「喫食経験することが何よりも重要。大豆ミートメニューを学食で定番化させたい」と話す。初日はメンバーとともに学食周辺や券売機前などで手作りパネルを持ち、学食利用者1人ひとりに声掛けしながら企画開催を案内。また学食内にも配布用資料を用意し、大豆ミートや今プロジェクトなどについて紹介した。大豆ミートを含め、今後も食糧課題に取り組んでいく考えだ。
2022年11月21日付