腸内細菌抗体検査を活用した健康チェックプログラムを発表
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講演した腸内細菌研究の第一人者・國澤純氏(左端)
森永乳業と名古屋大学発ベンチャー・ヘルスケアシステムズ(瀧本陽介社長)は2月20日、大阪・関西万博で提供する「腸内細菌抗体検査」を使った新たな体験コンテンツ「ワタシの腸内チェック」について、メディア発表会を開催した。
今回、展示コンテンツの一つとして、万博開催期間S中に最大4万人の腸内細菌検査結果を、大阪ヘルスケアパビリオン内の森永乳業ブースで一人ひとりにフィードバックする「ワタシの腸内チェック」を発表。フィードバックでは、検査結果から得られる代表的な5種類の腸内細菌の割合を分析し、それに基づくおすすめの食材の提案などのアドバイスを提供する。
発表会では、腸内細菌研究の第一人者である國澤純氏(医薬基盤・健康・栄養研究所)が登壇し、「『腸内細菌』の重要性と社会実装への期待」をテーマに講演会を行った。近年、健康維持の観点から食物繊維の摂取が注目されているが、単に摂取するだけでは十分な効果を得られないという。「腸内細菌のバランスを把握し、食物繊維を短鎖脂肪酸に変換する〝菌のリレー〟を意識することが、より効果的な健康管理につながる」と指摘した。また、「この取り組みにより、個々の腸内環境を可視化し、最適な栄養素を選択できる社会の実現を期待したい」と展望を語った。
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腸内細菌抗体検査キット
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