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大阪にも新モデル居酒屋が登場/KICHIRI

投稿日:2020年6月10日

モバイルオーダーで接触8割削減

オンライン飲み会のプランも話題

新型コロナの影響を受けて「新しい生活様式」への対応が進んでいる。外食業界ではKICHIRIが取り組む居酒屋の新モデルが話題。5月14日に東京のKICHIRI新宿店で開始し、19日には大阪のKICHIRI茶屋町阪急駅前店でも導入。スタッフとの接触を8割削減したほか、オンライン飲み会への対応などでも注目されている。

茶屋町阪急駅前店でも「新しい生活様式」に対応した飲食業界内最高レベルの予防策を導入。同社の子会社であり、ウイルス予防除菌を手掛けるサニタイズが監修・指導することで、店内の衛生対策および従業員の体調管理などを徹底。接触は減らすが安全安心の空間やサービスを作り出し、十分満足してもらえる非接触型おもてなしサービスを実現した。

まず入店時の受付はリモート案内で無人化。タッチレス式のアルコール除菌液で手指消毒し、非接触型体温計で検温を行う。受付には案内図が置かれ、それを見て席に移動する。

食卓には飛沫を減らすためアクリルパーテーションを設置。席の間隔をしっかり確保するため、同店は最大240席を96席に減らして運営している。個室の利用は基本4人を推奨し、多くて6人までとした。モバイルオーダーシステムを導入し、要望が無ければ卓上にメニュー表は置かない。客が自分のスマホなどで卓上のQRコードを読み取り注文する。料理はフードカバー付きで提供。店員によるパフォーマンスは休止し、動画のレクチャーで、お客自身に体験してもらう。

ユニークなのはオンライン飲み会への対応だ。専用の部屋も用意され、茶屋町阪急駅前店には2部屋を常設。希望があれば増やすことも可能で、タブレット端末のほか、顔をきれいに照らす女優ライトを貸出す。メニューにはお一人様飲み放題コース5000円を用意し、フォアグラやオマール海老など高級食材が楽しめると好評。会社員らが会議をしながら利用するケースもあるという。会計はキャッシュレス決済を推奨し、退店時は2m以上離れた位置から心を込めてお見送りする。

同社によれば、新型コロナを受けた店の完全休業などで厳しい時もあったが、外出自粛の緩和後は回復基調。大阪の店は首都圏と比べるとお客が戻ってきている印象と言う。しかしコロナ前の状況にはまだ遠く、今回の新型モデルの導入によって、お客に安心して来店してもらうよう取り組みを進める構え。また今後はデリバリーの導入なども検討している。

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