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炭酸割り「ビアボール」好調スタート!/サントリー

投稿日:2022年10月27日

家庭用は大手CVSで採用

食事に合うビアボールは好スタートを切った

サントリービールは、炭酸水などの割材で、好みの味わいやアルコール濃度を調節できるビール「ビアボール」の業務用中瓶を10月4日から発売。好スタートを切ったことから、現状や今後についての報告会を10月26日に大阪市内で行った。

当日の会場となったのは、近年若者が集まる〝ウラなんば〟に店舗を構える「魚屋ひでぞう 立ち呑み店」。オーナーの塚本万里奈さんによると、映えドリンクとしても人気で想定以上の売れ行きだという。ビールではあるが、来店客はビールでもハイボールでもない、新しい飲み物としての認知が進んでいるようで「これから浸透していくのでは」と大きな期待を寄せる。同店では度数4%と8%の2種を用意。店によってはロックや炭酸以外の割材を使い、フレーバーのバラエティーを広げることもあり、店舗・業態によって同じビアボールでも多彩なメニュー展開が実現しそうだ。

山根部長と塚本オーナー

サントリー近畿営業本部・山根健介企画担当部長は、10月4日時点で全国2500店、近畿は270店の取り扱いがあると説明。比較的若いオーナーや店長が関心を寄せ、販売につながるケースが多い。食中酒として居酒屋など和食中心の展開ながら、洋食店やバー業態などからも引き合いがある。12月末には全国4千店、近畿550店での取り扱いを見込む。

11月15日からは家庭用の缶入り商品を発売する。既に大手CVS3社の扱いが決定しており、初回配荷は4万箱(大瓶換算)・約7億円の売り上げとなる。業務用と合わせ初年度23億円の計画と比べても、十分達成可能なスタートとなった。

留意点としては、他にない新タイプビールのため「割って飲むビール」であることの認知を徹底させること。家庭用の発売に合わせテレビCMを投入し、業務用・家庭用チャネルとも近畿オリジナルポスターを配布。多様な形で露出度を高める。同社のサントリージン「翠」のCMは、今も「それはまだ流行っていない」をキャッチフレーズにしているが、先にビアボールが流行るかも?

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