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新しい飲用文化を創造 お酒からの代替提案/アサヒ飲料

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お酒飲まないソバーキュリアス志向に着目

コロナ禍でも、リフレッシュニーズを捉え伸長を続ける炭酸水。中でも市場をけん引するトップブランドのアサヒ飲料「ウィルキンソン」は、14年連続で過去最高数量を更新し昨年はメガブランドと位置付けられる3000万ケースを突破した。今年はさらなる市場の拡大と、新しい飲用文化への創造に向け、欧米の若年層に浸透するソバーキュリアス志向に着目した新シリーズ「#sober」を立ち上げる。

ソバーキュリアスとは、あえてお酒を飲まないことを選択する健康的なライフスタイルを意味する。欧米では、お酒と飲料の境界線が無くなりつつある若年層から支持されている。日本でも高い需要性が見込まれ、休憩時の有糖炭酸や仕事終わりの缶チューハイ、缶ビールに代わる炭酸水にチャンスがあると考えた。

新シリーズの第1弾が、3月15日から発売する「ウィルキンソン タンサン #sober スパイシーレモンジンジャ」(450mlPET、95円)。ブランド特長の強炭酸に、爽やかなレモンの香りとスパイシーな辛口ジンジャーフレーバーで際立つ刺激が味わえる。年間販売計画は100万ケース。CMやSNSなどのプロモーション、シリーズの拡充により20~30代にソバーキュリアスの認知を広める。

一方、アルコール商品を扱うアサヒグループとして、新シリーズはアルコール離れを助長しかねない。しかし2月7日のオンライン会見で、執行役員マーケティング本部マーケティング一部長の南川元司氏は「決してアルコールを否定するものではない」と強調。シーンに応じた飲み分けで、アルコール商品との共存を目指す。また炭酸水の飲用経験率は約50%にとどまり、伸びしろは十分。新シリーズでブランドの間口を広げ、新規飲用者獲得に乗り出す。

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