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史上初!東京産カカオのチョコレート/平塚製菓

投稿日:2019年10月28日

「TOKYO CACAO」を渋谷ヒカリエで期間限定販売

東京産カカオを使用した「TYOKYO CACAO」

チョコレートなどのOEM生産を手掛ける平塚製菓(埼玉県草加市)は、史上初の東京産カカオを使用したチョコレート「TOKYO CACAO」を商品化。東京・渋谷の渋谷ヒカリエShinQs内で10月24〜30日の期間限定で販売する。

同社は東京産のチョコレートづくりを目指し、東京都小笠原村の母島で2003年からカカオの栽培計画「東京カカオプロジェクト」をスタート。国内栽培は何もかもが手探り状態で失敗を重ねる日々の中、土壌づくりの大切さとハウス栽培の可能性に着目。しっかりとした土壌づくりとカカオ栽培に適したハウスを建設し、現在の栽培技術を確立した。また、東京産カカオのおいしさを引き出す加工方法を約2年間研究。特に発酵は国内での前例や資料がほとんどなく、さまざまな方法を試しながら10年以上の時間をかけ製品化に至った。現在は同社の敷地内にTOKYO CACAO LABを設置し、発酵から加工までを行っている。

TOKYO CACAOは収穫した生カカオを新鮮なうちに発酵・乾燥させるため、力強い果実の香りとマイルドな風味が特長。原料は東京産カカオ、甜菜糖、乳化剤のみ。東京を象徴するチョコレートになるよう、和の伝統柄をモチーフに江戸切子のようなデザインを採用した。2枚入り(約6cm×6cm、カカオ分70%)、価格は3000円。初年度は2万個を販売する。なお、9月27日から公式オンラインショップで予約販売を開始しており、11月1日から順次発送する。

カカオポット(カカオの実)を手にこれまでの歩みを振り返る平塚社長

カカオ生産者の折田雅俊氏㊧も会場に駆けつけた

渋谷ヒカリエでの販売初日に報道陣に公開され、平塚正幸代表取締役が構想から16年の歳月をかけて誕生した同商品への想いを説明した。

平塚社長は「カカオが穫れるのはアフリカや中南米の一部の地域のみで、国内はもちろん東京での生産は不可能と言われてきた」と当時を振り返り、「ひとりでも多くの人に東京産カカオを知ってもらい、その魅力を届けたい」とコメント。現在は約4500㎡の敷地にカカオの木500本を栽培し、年間約1tのカカオ豆を収穫。今後は木の成育を促し収穫量を2tまで高める。

【TOKYO CACAO店舗概要】▽所在地:東京都渋谷区渋谷2-21-1、ShinQs B2フードステージ▽営業時間:渋谷ヒカリエShinQsに準ずる

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