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デジタルヘルスの展開加速/サントリーG

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腸活アプリで腸音計測

デジタルヘルス商品を紹介

安東社長

サントリーグローバルイノベーションセンターは6月8日、大阪市内でデジタルヘルス説明・体験会を行った。

同社はサントリーグループの基盤研究・技術開発を担い、デジタルヘルス分野の研究を積極的に進めている。今年1月には米国ラスベガスで開催された電子機器などの製品・サービス展示イベント「CES2023」で、Innovation Awardsを受賞するなど高い評価を得ている。

今回は腸の音を計測し腸活を提案するスマホアプリ「腸note」、足裏の設置情報から歩き方・姿勢の改善提案を行う「GAITALYS(ゲイタリス)」、脳波などのバイタル情報を計測し老化の状態を推定するウエラブル「XHRO(クロ)」を紹介。

「腸note」は腸音の計測により、腸の状態を把握することが近年、注目を集めていること、さらに個々に合った腸活が分からず悩む人が多いことなどから、スマホのマイクを腹部に押し当て腸音解析を行うもの。測定データに基づき、日々の腸の情報をアンケート形式で入力することで、より正確な腸活状況を知り効果検証を行うこともできる。試験的にApp Storeで展開しており実験導入する企業や自治体もある。

「GAITALYS」は体重計のようなボードの上に立ち、足裏情報に凝縮される、立ち方や歩き方を独自AIにより計測。現在、足裏情報の取得方法として、スキャナによる画像撮影とマット型デバイスによる足圧取得の2パターンを開発中。今後、フィットネスやメディカルなどの領域で実証実験を重ねる。

「XHRO」はウエラブルデバイスにより生活リズム(体内時計)をAIで計測。老化、体調、パフォーマンスの推定を行う。世界最軽量レベルの小型化と快適な装着性を実現した。

いずれも現在は実験展開中で、利用者の声をもとに改善しながらタイミングを見て本格展開に乗り出す。安東範之社長は、これらデジタルヘルスツールについて当面は、グループが展開する酒類・飲料・サプリメントなどの販売における販促やそれぞれの商品が持つ健康効果の検証ツールとして活用すると説明。ただ将来的には独立した事業としての展開も視野にあると話した。

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