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高萩工場を公開 90億円投資で主力生産を刷新/永谷園フーズ

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「おとなのふりかけ」に新型包装機 オクトス工場へも展開
今回の見学で注目を集めたのが、「おとなのふりかけ」ラインに導入したバケットレス充填機だ。
従来は原料ごとにバケットで計量して小袋へ充填していたが、新設備ではバケットを使わず複数の原料を直接小袋へ充填する方式を採用。食品接触部をユニット化したことで、品種切り替え時はユニット交換だけで対応でき、段取り替え時間を従来比約半減した。さらに、生産時の騒音も約17%低減し、作業環境の改善にもつながっている。
同設備は高萩工場で完成ラインとして本格稼働し、今後は三重県のオクトス工場にも展開する予定で、グループ全体への水平展開が期待される。
一方、「お茶づけのり」は4包装ラインを備え、各ライン日産15万食の生産能力を持つ。見学では静音性能の向上による作業環境改善も紹介された。さらに8月8日には13本目となるフリーズドライみそ汁包装ラインが稼働し、生産体制を一段と強化する。

品質保証と環境対応も強化
品質保証では、グループ独自の品質保証システム「NAFSAS」を運用し、ISO9001をベースにFSSC22000の要求事項を取り入れた管理体制を構築。顔認証による入退室管理や監視カメラなどフードディフェンス対策も強化している。
環境面では、444kWの太陽光発電設備を設置し、工場使用電力の約4割を賄う。除湿給気システム「エコサラ」の導入により、品質維持と空調負荷低減を両立し、CO₂排出量削減にも取り組んでいる。

「ルールよりマナー」 工場長が目指す職場づくり
瀬戸陽一工場長は、高萩工場を「創業以来のお茶づけのりを大量生産できる、数少ない造粒工程も備えた誇りある工場」と紹介。その上で、「工場にとって最も重要なのは良い製品をつくることだが、それ以上に将来の飛躍を支える土台が大切。その土台とは従業員一人ひとりの『マナー』だ」と語った。
「ルールで縛るのではなく、自発的に行動できる職場をつくりたい。明るく、楽しく、アグレッシブに前向きな工場風土を育てていく」と力を込めた。

永谷園フーズ高萩工場 瀬戸陽一 工場長

地域に選ばれる工場へ
現在の従業員は111人(正社員92人、派遣11人、パート8人)。旧茨城工場の全従業員が新工場へ移り、全国8工場すべてで外国人労働者を雇用せず、地域人材を中心とした運営を続けている。工場では現在、見学者通路の整備も進めている。増田社長は「食品工場はいまや高度な設備を扱う職場であり、優秀な人材なくして工場は成り立たない。地元の高校生をはじめ、一人でも多くの若者に『この工場で働きたい』と思ってもらえるような工場にしたい」と語り、地域との交流を深めながら次世代を担う人材確保につなげていく考えを示した。

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