9月1日は「大腸がん検診の日」
キユーピーは8月25日、「大腸内視鏡検査とキユーピーの取り組み」をテーマとした説明会を開催した。9月1日の「大腸がん検診の日」を前に、大腸がんの早期発見の重要性を訴えるとともに、精密検査となる大腸内視鏡検査の負担軽減に向けた検査食の役割を紹介した。
大腸がんは男女計で最も罹患数の多いがんで、罹患者数は15万人を超える。初期には自覚症状がほとんどない一方、早期に発見できれば治る可能性が高く、検診による早期発見が重要となる。
厚生労働省は今春、大腸がん検診の便潜血検査について、採取する便を従来の2日分から1日分に変更する方針を決定。国が検診の受診ハードルを下げる動きを進める一方、便潜血検査で陽性となった後の大腸内視鏡検査には、検査への不安や当日に服用する下剤、前日の食事制限などが壁となっている。

説明会では、内視鏡治療を専門とするNTT東日本関東病院の大圃研医師が登壇。「一生のうちに大腸がんにかかる確率は、1クラス30人のうち2~3人という計算になる」とし、「非常に身近な病気」と指摘した。
大腸がんの多くはポリープなどから徐々にがん化するが、進行は比較的ゆっくりで、早期発見できれば基本的に治せるという。一方、血便や腹痛などの症状が出てからでは進行しているケースもあるため、「無症状のうちに内視鏡検査で発見することが何より重要」と強調した。

こうした検査前の負担を食の面から軽減するため、同社が2003年に発売したのが大腸内視鏡専用検査食「ジャネフ クリアスルー」だ。検査前日に食べる食事として、腸内に残渣が残りにくい設計としながら、普段の食事に近い味わいと満足感を追求した。
肉や野菜の具材感や適度な脂質を残しつつ、不溶性食物繊維を制限。パスタソースなどで培った技術を生かし、検査前でも「食べる楽しみ」を維持できるよう工夫している。
大圃医師は、検査食を利用して事前に消化の良い食事を取ることで、腸内をきれいにすることにつながり、下剤の負担軽減にもつながると説明。また、残渣が少ない状態で検査することは、小さなポリープを見落とさず、精密に観察するうえでも重要だとした。
キユーピーによると、大腸内視鏡検査における検査食の利用率は30~40%程度。医療機関からの紹介・推奨が中心だが、近年は40~50代を中心に検査前の食事への関心が高まり、ECサイトなどを通じて自ら購入するケースも増えているという。
検診そのものの受診ハードルを下げる動きが進む中、次の課題となるのが陽性後の精密検査。キユーピーは検査前の「食事」という身近な部分から内視鏡検査の負担軽減を図り、大腸がんの早期発見、ひいては検診受診率の向上を後押しする。

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