「豆乳アカデミー」など新たな取り組み開始へ

山﨑会長㊨と堺副会長(マルサンアイ会長)
日本豆乳協会は7月22日、都内で2026年度の活動方針に関する記者発表会を開催した。豆乳市場は健康志向や植物性たんぱく質への関心の高まりを背景に拡大を続け、2025年の生産量は過去最高の約44万klを記録。26年上半期(1~6月)も22万9,648kl(前年同期比110.6%)と過去最高で折り返した。一方、今秋にはメーカー各社の価格改定が控え、市場への影響も懸念されるが、山﨑孝一会長(キッコーマンソイフーズ社長)は「豆乳はまだまだ伸びる商材」と強調し、中長期的には80万kl規模まで市場を拡大できるとの考えを示した。
■健康志向追い風に市場拡大続く
25年の豆乳類生産量は年間約44万klと過去最高を更新。26年上半期も22万9,648kl(110.6%)となり、冬場としては初めて1~3月の生産量が10万klを突破するなど、市場は勢いを維持している。分類別では無調整豆乳が8万6377kl(122.3%)と大きく伸長し、調製豆乳も10万1,499kl(104.6%)と堅調だった。協会では、植物性たんぱく質への関心の高まりに加え、健康意識の定着やイソフラボンなど機能性成分への理解が浸透したことが市場拡大を後押ししていると分析。飲用だけでなく、料理やスムージー、ソイラテなど利用シーンが広がり、若年層を中心に新たな需要も生まれているという。また、協会やメーカー各社による試飲会や情報発信など継続的な啓発活動も、市場の裾野を広げる要因になっている。

近年は無調整タイプが人気

キッコーマンソイフーズの商品
■「豆乳アカデミー」で食育を体系化
26年度は年間テーマに「いつでも、どこでも、だれでも豆乳生活」を掲げ、普及活動をさらに強化する。新たに「豆乳アカデミー」構想を打ち出し、これまで個別に展開してきた食育移動教室や「豆乳レシピ甲子園」「豆乳資格検定」、学校給食への活用支援を一体的に推進する。愛知県と埼玉県ではモデル事業として「豆乳特区」をスタートさせ、学校給食への導入や地域食育、レシピ開発などを進めるほか、管理栄養士や調理師らで構成する「豆乳スマイルサポーターズ」を発足。教材やレシピ、セミナーを提供しながら、学校や医療・福祉施設、地域で豆乳の魅力を発信するネットワークを構築する。幼少期から豆乳に親しむ環境を整え、将来的な飲用習慣の定着につなげる狙いだ。

マルサンアイの商品

ふくれんの商品
■価格改定乗り越え80万klへ
市場が拡大を続ける一方、今秋にはメーカー各社で価格改定が予定されており、需要への影響も注目される。ただ、山﨑会長は「日本ではまだ4割ほどの人が豆乳を飲んだことがない」と指摘し、市場の成長余地は依然として大きいとの認識を示した。現在は家庭用が市場の中心だが、業務用や加工用、さらには海外市場にも可能性が広がっているとし、「各社が切磋琢磨し、価値ある商品を提案し続けることで市場はさらに伸びる。2050年に向け、80万kl規模を目指したい」と展望を語った。協会は今後も食育や情報発信を強化し、豆乳を日常の食文化として定着させることで、市場のさらなる拡大を目指していく。
日本豆乳協会サイト
https://www.tounyu.jp/
豆乳給食推進パートナー制度「豆乳スマイルサポーターズ」サイト
https://www.tounyu.jp/shokuiku_cat/shokuiku_smilesupporters
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