主力、健康領域を攻める!2019年事業方針を発表
キリンビバレッジは2019年の事業方針として「成長による利益創出の実現」を掲げる。1月24日に都内で会見した堀口英樹社長は、「近年収益性の改善が進んでいる」と手応えを示し詳細を説明した。
18年の販売箱数は過去最高の2億3120万c/s(前年比102.3%)。事業利益も大幅増の226億円(104.1%)を見込み、事業利益率は7.7%と0.1ポイント増した。主力「午後の紅茶」が堅調だったほか、「生茶」「キリンレモン」が大幅伸長、健康領域の「iMUSE」、サプリブランドも好調に推移。損益マネジメントの仕組み改善、SCMコストダウンの推進も奏功し利益に寄与した。
19年は新たな成長ステージに向け、3つの戦略フレーム「既存領域での成長 ~強固なブランド体系の構築~」「新たな領域での取り組み ~将来への種まき~」「持続可能な仕組み作り ~事業基盤の強化~」を策定。
販売目標は「午後の紅茶」「生茶」を牽引役に、無糖、健康領域に注力し2億3460万c/s(101.5%)を目指す。商品と販促、消費者接点、価格を掛け合わせた統合マーケティングを展開し、モノからコト提案を進め消費喚起を促す。
ブランド別の取り組みでは、「午後の紅茶」は基幹3商品の育成、無糖紅茶を徹底強化。新たに甘さ離れが顕著な若年社会人をターゲットに、こだわり品質の「ザ・マイスターズ」シリーズを投入する。3月26日発売の第1弾「午後の紅茶 ザ・マイスターズ ミルクティー」(500mlPET、140円)はティーインストラクター監修の甘くない微糖タイプで、茶葉の旨みを引き出すリーフリッチブリュー製法を採用した。
「生茶」は特徴の〝緑茶のうまみ〟を高め3月5日にリニューアル。コンビニ向けは600mlに容量アップする。「ファイア」からは4月2日に新商品「ファイア ワンデイ ブラック」(600mlPET、138円)を発売。コーヒーのチビダラ飲み需要に対応し、常温でもおいしさが継続する味覚設計にした。
健康領域では新たに法人向け福利厚生サービス「キリン ナチュライ」を1月24日から展開。月額定額制で職場に透明パウチ(115g)に入った「野菜と果実のスムージー」(全3種類)の提供と、健康セミナーを実施し健康を気遣う企業のヘルスリテラシーの向上をサポートする。
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