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海外初の冷凍生地工場が稼働/日本製粉

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タイ起点にASEANへ

手前の建物が今回竣工した冷凍生地製造工場

日本製粉は、グループ初の海外冷凍食品工場をタイに建設し、11月中旬から稼働を開始した。同国の外食チェーンへの冷凍生地供給を皮切りに、成長が期待できるASEAN市場への展開も視野に入れる。

グループ子会社のNIPPN[Thailand]Co.,Ltd.(齋藤浩二社長)が、タイ国パトゥムターニー県のプレミックス工場隣接地に冷凍生地製造工場(延床面積2036㎡/鉄筋コンクリート造・一部2階建)を約8億円かけて竣工。販売会社Nippon Flour Mills[Thailand]Ltd.とともにタイおよび周辺国への販売を開始し、海外事業拡大を図る。

タイではコーヒーチェーン、ベーカリーチェーンの成長が見られ、パイやデニッシュ生地の供給から開始。若年層のスイーツ需要も見込む。新工場での生産能力は年間1300t。最新の技術と設備を導入した。コールドチェーンへの対応を含めてサポート体制の充実にも力を入れる。

同社における海外事業は重点分野の一つ。米国にパスタ工場、中国およびタイでプレミックス工場を展開している。11月27日に専門紙と会見した海外事業本部の責任者・木村昭子取締役常務執行役員=写真=は、タイでの冷凍生地需要の伸びに対し、「当社の技術力、営業力で市場ニーズに応えられる」と意欲。さらにコロナ禍で着工に遅れが生じているインドネシアでのプレミックス事業についても期待を寄せ、「今後さらに拠点を増やす中で、M&Aを含めた海外事業の枠組みを探る。課題は人材の確保と育成」と展望した。

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