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8年ぶりトップ交代/不二製油グループ本社

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新社長には酒井取締役

不二製油グループ本社は、4月1日付で酒井幹夫取締役上席執行役員=写真=が代表取締役社長に就任する人事を発表。現代表取締役社長の清水洋史氏は取締役相談役に就任するが、6月下旬の株主総会終了後に取締役を退任し、特別顧問に就任する予定。

社長交代は8年ぶり。社外取締役中心の指名・報酬諮問委員会からの答申を1月22日開催の取締役会で決議し、同日発表された。25日に行われたオンライン記者会見では、トップ交代の理由や経営方針などについて、新旧の両社長が語った。

清水社長は、交代を決意するに至った最大要因として「中期経営計画の未達成」を挙げた。今後、中計達成とともに新型コロナ対策を確実に成功させられる適任者が海外事業経験も豊富な酒井取締役であったという。これまでの8年間を振り返り「不易流行の精神でまい進してきたが、大きく変革していくのが最大のKPI(重要業績評価指標)と考えている。具体的方法については後進に任せたい」と述べた。

酒井取締役は、今後の根幹的な経営方針として「ESG(環境・社会・ガバナンス)経営を必ず貫く」と明言。具体的な事業戦略としては、プラントベースフード事業を植物性油脂・業務用チョコレートに次ぐ第3の柱に成長させること。大豆原料にこだわらず他の植物原料についても追求し、質と技術で他社との差別化を図っていく考えだ。

また、課題の一つである経営基盤の強化や事業改革に着手する際に、必要不可欠となるのが役割分担と責任所在の明確化。本社とエリア、取締役会と経営会議など、迅速に取り組むべき重要事項との考えを示した。

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