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野瀬常務が社長就任/サッポロビール

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ビール戦略推し進める

髙島社長㊧と次期社長の野瀬常務

サッポロビールは2月10日にトップ人事を発表した。3月30日付で野瀬裕之常務が代表取締役社長およびサッポロホールディングス(HD)常務グループ執行役員に就任。髙島英也社長はサッポロHD顧問に就く。

髙島氏は、2017年の社長就任から一貫して「ビール強化」を方針に掲げ、20年には「黒ラベル缶」が6年連続前年超え、「ヱビス缶」も4年ぶりの前年超えを達成した。しかし戦略のマンネリ化を危惧し、さらなる成長のためには新体制への移行が必要と判断。発表同日に開催したオンライン会見で髙島社長は、一定の成果は残せたと前置きし「コロナ禍で環境が大きく変わる中、新たなチャンスも生まれた。心機一転、変わるなら今しかないと考えた」と社長交代の理由を説明。また野瀬氏について「仕事に情熱的で責任感も強く、新社長として適任」と評価した。

一方、野瀬氏は「コロナ禍でのバトンタッチ。大役と感じている」と身を引き締める。「ビール強化」を継続しつつ、今後はRTD、ワインなど総合酒類メーカーとしての地盤作り、北米、アジアなど海外事業強化も視野に入れる。「全社員と共にビール、飲食店などタッチポイントの有効活用、ストーリー性ある事業展開でサッポロビールを一層成長させたい」と意気込みを語った。

野瀬裕之(のせ・ひろゆき)=1963年生(58歳)。福岡県出身。86年3月九州大学経済学部卒。同年4月サッポロビール(現サッポロHD)入社。15年3月サッポロHD取締役。19年3月サッポロビール取締役常務執行役員を歴任。

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