「ミルクコーヒー」は発売50周年
UCC上島珈琲は春夏に向けて、レギュラーコーヒーの〝家淹れアイス〟提案に注力する。缶コーヒーは「UCCミルクコーヒー」が発売50周年、「BLACK無糖」が発売25周年を迎え商品強化による拡販を目指す。2月8日にUCCコーヒーアカデミー東京校で会見した石谷桂子常務=写真=が概要を説明した。
サードウェーブを経て若年層にコーヒーが浸透し、コーヒー業界は「ロースタリー(焙煎)」「淹れ方への関心」「健康・美容効果」がトレンドだと認識。さらに飲むだけでなく作る過程など広域に関心が高まり、石谷常務は「コーヒーの新たな価値提案が求められる時代になった」との見方を示した。
そこで今春は昨秋から引き続き消費者の嗜好と購買行動を分析し、「7つのショッパーズセグメント」に基づく商品を開発。中でも品質重視層には容器、容量、新たな飲み方を訴求していく。
レギュラーコーヒーは簡便性、味わいの良さで市場拡大している水出し抽出の「COLD BREW(コールドブリュー)」コーヒーバッグに焦点を当てる。
新商品「ROAST MASTER COLD BREW」(35g×3袋)は、ポットに一晩浸けるだけのコーヒーバッグ。UCCローストマイスターコンテストのチャンピオン齊藤浩介氏が監修し、アイスラテ派に最適なビターで濃厚な味わいに仕立てた。
合わせて「ゴールドスペシャル コーヒーバッグ 水出しアイス珈琲」(35g×4袋)、「おいしいカフェインレスコーヒー コーヒーバッグ 水出しアイスコーヒー」(同)も発売。3品には〝COLD BREW〟と記した専用ロゴも採用し一層の啓蒙を図る。
「職人の珈琲 ドリップコーヒー」からは、ロイヤルユーザーの囲い込みを目的に30袋タイプ(7g×30袋)を導入。ラインアップは「深いコクのスペシャルブレンド」「あまい香りのモカブレンド」の2種。いずれも価格はオープン、3月4日の発売。
リキッドコーヒーでは発売25周年を迎えた「BLACK無糖」ブランドを強化する。主力の「BLACK無糖」(185g、115円)はリニューアル。独自の「3温度ナチュラルドリップ製法」を低温で最初に抽出するコーヒーを使うことで、香り高さとキレをさらに引き出す「1ST抽出」に進化した。パッケージも白と黒とのコントラストを限界まで追求、金色の缶蓋を採用することで視認性を向上させた。
小型容器のリキャップタイプは缶、PETボトルで異なる味覚を展開。「同 FULL BODY リキャップ缶」(275g/130円、375g/140円)は深炒り焙煎と2温度抽出により、力強い苦味とコク深さの〝大人のブラック〟として本格ニーズに応える。一方「BLACK COLD BREW」(500mlPET/160円、280mlPET/129円)はより澄み切った味わいを追求し、雑味のないクリアな味わいにこだわった。いずれも発売日は3月25日。
「UCCミルクコーヒー」は誕生50周年を記念して4月1日からリニューアル。250g缶(115円)は、「レギュラーコーヒーとまろやかなミルクたっぷりの味わい」「赤・白・茶色の親しみやすいパッケージデザイン」のコンセプトはそのままに、コーヒーはアラビカ種を100%使用し、改めてミルクに合うコーヒーを追求しミルク感もアップした。さらに子どもを含めてさまざまな人も飲用できるカフェインレスコーヒーを100%使用した200ml紙パック(100円)も発売する。
小型PET容器ではデカフェ(カフェインレスコーヒー)の新商品「BEANS&ROASTERS デカフェ・ラテ」(各500mlPET/170円)、リニューアル品「同 味わいすっきりミルクラテ」(同)を4月15日に発売する。
また、4月8日からはカフェ「上島珈琲店」の人気メニューを再現した「上島珈琲店 ミルク珈琲」(270mlPET/146円、280mlPET/148円)、「同 黒糖入りミルク珈琲」(270mlPET/146円)をリニューアル発売する。
大型PET容器では「職人の珈琲」シリーズ3品(各930mlPET/オープン価格)を3月4日からリニューアル。「無糖」「低糖」はストレート飲用に合うように後味の苦味を抑え、キレをアップ。「ミルクに最適」はカフェ飲用に合うようにコーヒーと甘さのバランスを調整した。
紅茶製品からは新商品「紅茶の時間 ティーウィズピーチ 低糖」(同)を3月4日から新発売。ピーチの風味を引き立たせる、まろやかな甘さに仕上げた。
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