FOOD WAVE 2019を開催
伊藤忠食品は1月23~24日、ポートメッセなごやで「FOOD WAVE 2019 NAGOYA 人をつなぐ食をつなぐ Fun to Meet」を開催。メーカー314社(食品260、酒類31、低温業務用23)が出展、約2000人の得意先が来場した。
24日の会見では東海営業本部・田村恭紹本部長=写真=が展示会概要を説明。東海圏での小売の再編が加速する一方、SM、ドラッグなど各業態が個店力の向上に取り組んでいることから、「今年は年初早々から変化が顕著」と市場環境を予測。展示会ではこの動きにきめ細かく対応し、酒類・ギフトや健康軸の加食、地域商材、ヘルス&ビューティー等の重点カテゴリーを得意先の特性に合わせた提案を行った。
新製品企画では、調味料・嗜好品・麺類・酒類・飲料・レトルト簡便品、健康に特化した新商品を特集し、サークル状のコーナー壁面に陳列。コーナー中央部には待合スペースを設け、新商品を含むドリンクを提供。
〝昇龍道〟と銘打った地域産品企画では愛・三・岐の東海3県に加え、石川、富山、福井、滋賀、長野、静岡の9県27社をコーナー化。全国各地、およびインバウンド重要獲得に向けた地域の味わいを発信。外国人向け提案も各種盛り込み、多言語対応としてバーコードをスキャンするだけでユーザーの使用言語で商品説明が行える「Payke(ペイク)」を紹介。一方で言葉が分からなくても容易に伝わるアイコンの活用として、サンリオ・ハローキティのコラボ商品の提案も。また、商品を知るきっかけに主婦の友社『OTONA SALONE(オトナサローネ)』編集部の監修企画として、観光ニーズに合致する商品情報を発信した。
業務用・デリカ・低温では平成のトレンドアーカイブスとして、1990年代、2000年代に流行したスイーツやご当地B―1グルメを紹介。また、静岡県産原料を使用した揚げ物や三河湾などの原料を使用した水産惣菜を訴求。糖質オフの中華料理、メディアで大きな反響を呼んだレインボーカラーの高級食パンなども紹介。さらに非常食として業務用・常温保存惣菜&冷凍野菜を、おいしい備蓄品、時短調理品として提案した。
ギフトゾーンでは、コト・モノ(工場見学など体験型)、新企画・ご当地チップス×ビール企画、○○に合うお酒ギフト、プチギフトを訴求。特に○○に合う~は、サバに合う酒×サバ缶、牡蠣に合うビール×牡蠣缶などのセットをカジュアルギフトとして提案。化粧箱入りのほか、手土産として透明袋に入れる提案など、パーソナルギフト需要の活性に注力。また、同社は今年のギフト総市場を10兆4430億円(前年比102.5%)と見ており、うちカジュアルギフトが6兆円の市場と推計。さらにカジュアルの中でもプチギフトが拡大傾向にあるとし、全国の銘菓を「プチプレ(プチプライス×プチプレゼント)」商材として集めた。
ドライ提案ではオリジナルブランド「からだスイッチ」、「防災食」を紹介。特に防災食品は東海事業部の独自企画として、2人の社員が1週間を防災食のみで過ごし、どのような食材を利用するか、何を要望するかを実践し、体験レポートをパネルで紹介した。さらに今年は大豆に焦点を当てた「大豆ワンダーランド」を展開。縮小傾向にある雑穀豆等とは対照的に、消費拡大が続く大豆関連商品を展示。大豆加工品は多岐にわたるが、展示会を物販だけでなく知識を得る機会としても提案するべく、大豆がどのような加工工程を経て、それぞれの最終形態にたどり着くのか、パネル表示に調理試食を絡めて提案した。
リカーは国産ウイスキーの品薄状態を受け、クラフトのウイスキーやジンを訴求。「KAVALAN」の訴求を強化したほか、業務店向けに「MIONETTO」と「BERLUCCHI」をサーバー、グラス等の周辺商材とともに提案。日本酒は濃厚な味わいの男酒(灘)、香りを楽しむ女酒(伏見)の飲み比べなどを提案した。
CSVゾーンでは昨年開催した「商業高校フードグランプリ2018」の本選出場商品を紹介。大賞を受賞した兵庫県立相生産業高校はじめ、愛知県立南陽高校、三重県立水産高校が出展。ヘルス&ビューティーではオーガニックのスパイスやリカー、リカバリーフード(疲労回復に向けたタンパク・糖質摂取食品)、ボタニカルウェルネスなどを特集した。
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