9月は4500品目超 資材・物流高も広がる
帝国データバンクの調査によると、8月に予定される飲食料品の値上げは2311品目となり、前年同月比で約8割増加した。月間の値上げ品目数が2000品目を超えるのは7月(2664品目)に続いて2カ月連続で、8月としては2022年に次ぐ過去2番目の多さとなる。
背景には、中東情勢の緊迫化による原油・ナフサ価格の上昇がある。包装資材や物流費、エネルギーコストに加え、歴史的な円安も重なり、食品メーカーでは幅広い製品で価格転嫁が進んでいる。
調査対象となった主要食品メーカー195社では、8月の平均値上げ率は15%。値上げラッシュは秋以降さらに加速し、9月には4531品目、10月も2720品目と大規模な価格改定が予定されている。
2026年通年では、1~11月までに判明した値上げ品目数は1万8347品目に達した。調査開始以来5年連続で年間1万品目を超える見込みで、今後予定されている価格改定を含めると年間2万品目を超え、前年(2万609品目)を上回る可能性も出てきた。

加工食品が突出 調味料や原材料も相次ぐ
8月の値上げを分野別にみると、「加工食品」が1419品目で全体の約6割を占めた。ハム・ソーセージなど食肉加工品をはじめ、カップ麺、缶詰、鏡餅など幅広いカテゴリーで価格改定が集中し、前年同月の約7倍に急増した。
これに続くのが、だし製品などを含む「調味料」の589品目、小麦粉やごま、砂糖など「原材料」の276品目。秋以降も冷凍食品やパック米飯、しょうゆ、たれ、酒類・飲料、菓子など、多くのカテゴリーで値上げが予定されている。
年間ベースでは、加工食品が6667品目と最も多く、前年実績を約4割上回る見込み。調味料は5197品目、酒類・飲料は3274品目、菓子も1200品目を超える見通しとなっており、値上げの裾野は食品全体へ広がっている。