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TOPICS 環境 油脂

油脂の酸化と制御を/J─オイルミルズ

投稿日:2019年2月25日

東北大学と共同研究講座

左からJ─オイルミルズ取締役兼常務執行役員松本英三氏、東北大学大学院農学研究科長・農学部長牧野周氏

J—オイルミルズは東北大学大学院農学研究科と食用油の酸化に関する共同研究講座「J—オイルミルズ油脂イノベーション共同研究講座」を4月1日〜2022年3月31日の期間で開講する。

食用油脂の酸化反応を把握することは難しく、現状は油脂の持つ機能を生かしきれないまま廃棄に至ったり、油脂を利用した食品の品質低下が生じたりしている。世界人口の増加による油脂資源の枯渇化が問題となる中で、貴重な油脂資源を有効活用する方法を開発することが今後の重要な課題となっている。

この共同研究講座では油脂の酸化で生成する過酸化脂質や、それから生じる二次酸化生成物を対象として新たな分析技術を確立することで、油脂のさまざまな酸化反応で生成される成分を把握することを第一の目的としている。さらに酸化によって発生する事象のキーポイントを理解して制御すべきポイントを明らかにし、油脂の新たな応用可能性を探索することを目指す。

これらの取り組みにより、これまで見出せていなかった油脂の活用手法と新技術開発を提供することが可能となり、資源問題解決の一助となる。なお研究成果は担当教員の基幹講座所属の学生への指導やセミナー等を通じて発信していく。

2019年2月25日付

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