「ピルクル」でグルコサミン
〝睡眠の質改善〟でブレイクした「ピルクル ミラクルケア」(機能性表示食品)に続いて、今度は「ピルクル ひざアクティブ」(同)で〝ひざケア革命〟を起こす。日清ヨークは9月10日に日清食品ホールディングス東京本社で記者発表会を開き、前田健二社長はサプリメント中心の関節・筋肉サポート市場において、「ピルクルによる新時代」に大きな期待を込めた。
「ピルクル」ブランドは、1993年に〝思い切りゴクゴク飲める乳酸菌飲料〟としてデビューし、同社事業の2本柱である乳酸菌飲料事業を支え、8年連続で過去最高売り上げを更新中。その間、2021年にトクホを取得し「ピルクル400」として発売。22年には睡眠の質改善と疲労感低減を謳う「ピルクル ミラクルケア」を発売し乳酸菌飲料市場の急拡大をけん引、現在も好調な売れ行きが続いている。「ピルクル」ブランドは、「ピルクル400」で10代~40代、「ピルクル ミラクルケア」が40代~50代の支持を集めてきた。
そして今回、9月30日に発売する「ピルクル ひざアクティブ」(65ml×6、オープン価格/想定売価298円前後)は、1日分のグルコサミンが1本で摂取できる機能性表示食品。関与成分は、N―アセチルグルコサミン300㎎と、生きたまま腸に届く乳酸菌NY1301株400億個。約2~3カ月で歩行時や階段昇降時の痛みが改善するデータが報告されている。さらに10月29日にはコンビニ向けの195ml(135円)も発売。秋にはテレビCMも投下し、2品で初年度30億円(消費者購入ベース)の売り上げを目指す。
ターゲット層は、加齢に伴い足腰の衰えを感じる50代以上。この関節・筋肉サポート市場(同社調べ)は毎年拡大を続け、既に1千億円を突破しているが、その大半(90.4%)がサプリメント。成分別で見るとグルコサミンが63.1%となっている。同社マーケティング部の犬飼美穂子部長は、グルコサミンユーザーの多くから「サプリメントの粒数(5~6粒)、粒の大きさ」に対する不満が聞かれ、購入場所が限られる課題等を指摘。これらの課題がドリンクタイプで解消。1日65ml、いつものピルクルの味わい(少し甘さは低減)、しかも30kcalの続けやすさがスーパーやコンビニで買えるメリットをアピールした。またデザインは、乳酸菌飲料では珍しい金色と黒色の高級感あふれるパッケージを採用。現在作成中のテレビCMでは、ターゲット層に響くインパクトある内容で高い認知を狙っていく。
2024年9月16日付