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地域循環型社会を実現/NTT東日本

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食用コオロギの実証進む

飼育場では毎日3千匹がふ化

NTT東日本は東京都調布市にあるNTTe-City Labo(NTT中央研修センタ)で、展示会形式の事業紹介イベント「NTT東日本グループ Solution Forum2023~地域からミライをつくるPROJECT~」を1月24~26日に開催した。

体験型の同イベントは、地域循環型社会の実現に向けた最新の技術・知見や取り組み事例などを紹介。多様な分野の事業約60件の紹介に加え、澁谷直樹社長による基調講演、有識者らによるパネルディスカッションやセミナーなども行われた。

特に食分野ソリューションで注目されたのが、19日に記者発表したばかりの新規事業「食用コオロギのスマート飼育」の飼育フロア。同事業は食用コオロギ関連事業を展開するベンチャー企業のグリラス(徳島県鳴門市、渡邉崇人社長)との協業により、ICTやIoTを活用した食用コオロギのスマート飼育環境の確立を目指し実証実験を行うもの。

研修センタ内にある飼育場では毎日3千匹の食用コオロギが誕生、生後約30日で冷凍して出荷。パウダーや粒状に粉砕された後にパン・クッキーやカレーなど、タンパク源の素材として様々な食品に使用され需要が急激に増加中。飼育場でもその粉末を使ったシリアルバーやスナック菓子、抽出液などが披露された。

しかし、需要増への対応には現在の数十倍の飼育量が必要で、大規模飼育下での日々の監視や温度・湿度・照明調整などをNTTの技術で担うのが実証実験の目的。まずは半年程度実施してデータ分析し、生産性について検証する考え。

2023年2月13日付

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