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国内エネルギーネットワークの運用開始/日清オイリオグループ

投稿日:2019年2月4日

名古屋工場にコージェネシステム導入

ガスタービン発電機(川崎重工業)

日清オイリオグループはESG経営の新たな取り組みとして、名古屋工場(名古屋市港区)にコージェネレーションシステム(JFEエンジニアリング)を導入。運用開始に先駆け、エネルギーネットワーク運用開始式典が1月24日に同工場で行われた。

この取り組みは2017年8月にJFEエンジニアリングとの間で締結され、日清オイリオグループの全国4カ所の生産拠点(将来的には子会社も含む)のエネルギー調達から供給までを最適化し、持続可能な社会づくりを目指す第1弾。名古屋工場内にガスタービン発電機と小型貫流ボイラなどの設備を新設。中部電力新名古屋火力発電所から初めて供給を受ける天然ガス(2km超のパイプライン新設)を活用し、その他の拠点である堺事業場や水島工場、さらに一般需要家への電力供給を実現する。

工事は昨年2月に開始され、同年12月から本格運転を始めた。また、来年2020年には横浜磯子事業場にも設備導入を予定。これらの取り組みによりCO2排出量を約17%削減すると同時に、エネルギー調達費用を削減。コスト構造の変革を実現する。

運用開始式典で挨拶した久野社長は「低炭素社会への貢献は当社として大きなメリット」と期待を寄せた。日本では昨年7月に第5次エネルギー基本計画が発表され、2030年に向けたエネルギーシステムの改革推進が示された。さらに2020年から本格実施される地球温暖化対策の国際目標・パリ協定では、昨年12月にポーランドで開催されたCOP24で全ての国が共通ルールの基で削減する運用ルールが採択された。今回のエネルギーネットワーク運用はこうした地球規模での環境問題に寄与するものとして期待は大きい。

また、式典では関係者によるテープカット、施設見学、懇親会が行われた。

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2019年2月4日付(スライド写真は11枚)

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