日本ワインの情報発信拠点 年間8万人を計画
サントリーは、日本ワイン(国産ぶどうによる国内醸造ワイン)の魅力を幅広く伝えることを目的にサントリー登美の丘ワイナリー(山梨県甲斐市)をリニューアルした。〝ぶどう畑を起点としたお客様接点の強化〟を実現すべく敷地内の施設、見学ツアーを刷新し9月9日から一般公開している。
前日にはメディアに内部を公開し、同社ワインカンパニーの吉雄敬子社長が概要を説明した。成長戦略の一つに掲げる日本ワイン。9月6日から新ブランド「SUNTORY FROM FARM」を立ち上げ、100年以上の歴史を持つ登美の丘ワイナリーは日本ワインの情報発信拠点と位置付ける。
リニューアルでは、広大なぶどう畑や甲府盆地、富士山を眺めながらワインが楽しめる「富士見テラス」を開設したほか、ワインを詰めた樽が並ぶ熟成庫では幻想的な照明を施す。ワインショップは貯蔵庫をイメージし、数々の日本ワインと、同店とECサイト「ワイン日和」限定の「ワインのみらい」も取り扱う。
またワイナリーツアーは、「甲州ぶどう畑散策ツアー」(30分、税込千円)、「ワイン熟成庫ツアー」(45分、2千円)、「FROM FARM ワイナリーツアー」(90分、5千円)、「ワインメーカーズ プロフェッショナルツアー」(120分、1万円)の4コースを設け、ワイン初心者から上級者まで堪能できる。今後は様々なイベントも催し、リアルとオンラインを活用した取り組みも計画。ワイナリーの年間来場者は、2019年比約3倍の8万人を目指す。
ものづくりにかける技と愛情を中核としながら、自然の恵みとワインのおいしさを体験できるワイナリーにしたい」。吉雄社長は日本ワインの存在感と、価値の向上に期待を寄せた。
「サントリー登美の丘ワイナリー」サイト
https://www.suntory.co.jp/factory/tominooka/
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