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重点6ブランド 創立50周年で飛躍期す/アサヒ飲料

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無糖では和紅茶を新提案

今年で創立50周年を迎えるアサヒ飲料。昨年はコロナ、夏場の長雨と清涼飲料市場には逆風が吹いたが、「三ツ矢」「ウィルキンソン」はリフレッシュニーズを捉え、過去最高の実績となったことは弾みとなる。今年も「カルピス」「ワンダ」「十六茶」「おいしい水」を加えた重点6ブランド、さらに新ブランドも立ち上げ年間販売数量はコロナ前19年並みの2億6350万ケース(前年比105.1%)を目指す。

「ブランドを磨き、ブランドで挑む」「新しい価値を生み続ける」「しなやかで強い経営基盤を確立する」。米女太一社長=写真=は、1月27日に都内で開いた会見で3つの事業方針を掲げた。さらにニーズの高まりが予想される無糖、炭酸、健康領域を成長ドライバーと位置付け詳細を説明した。

無糖領域では、炭酸水のトップブランド「ウィルキンソン」のマーケティング強化、「十六茶」は新ボトルを導入し香ばしくすっきりした後味も改良した。新商品では鹿児島県産茶葉を100%使用した「和紅茶 無糖ストレート」(500mlPET、140円)を4月5日から発売。西野七瀬をCMに起用し、無糖飲料の新たな選択肢として提案する。

炭酸領域では、「三ツ矢サイダー」「カルピスソーダ」「ウィルキンソン」で〝炭酸のアサヒ〟を印象付ける。4月19日から新発売する「三ツ矢 微糖炭酸レモン」(490mlPET、124円)は、甘さを極限まで抑えた爽快な味わいで有糖・無糖炭酸飲料の併飲層を取り込む。

健康領域では、〝眠りの質〟に着目し独自の乳酸菌を配合した「届く強さの乳酸菌W(ダブリュー) プレミアガセリ菌CP2305」など機能性飲料に注力する。

また「社会でひときわ存在価値が高く、最も信頼される企業」を目指しCSV経営の推進も加速させる。重点課題の環境対応では、新たな資源を極力使わない考えから「ワンダ モーニングショット」缶185gの形状を3月1日から従来のストレートタイプからエンボス加工に変更する。これでCO2排出量は年間約2620t、スチールの量は約1050tの削減を見込む。

米女社長は「これからも飲料事業を通じ社会との共感を生み、将来にわたってワクワクと笑顔を届けたい」と持続的に企業競争力を高める考えを示した。

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