フレンドマート茨木平田店がオープン
平和堂（滋賀県彦根市）は６月29日、大阪府茨木市にフレンドマート茨木平田店をオープン。同市内では5店舗目となり、同地区の店舗網をより充実させ“地域の頼れる冷蔵庫“の役割を担う。
同店舗は売場面積が約280坪の小型スーパー。敷地内にクリニック棟を構える。JR茨木駅の南東約2.6㎞に位置、南約1.2㎞には高槻市・摂津市につながる府道14号線が通る。京都・大阪間には同社の衣食住を総合的に扱う大型店「アル・プラザ」業態は多いが、食品スーパーのフレンドマート業態はまだ少ない。茨木平田店の出店を契機に、周辺の同社店舗のレベルアップを図り、地域の拠点となるアル・プラザ茨木と食品スーパーがコラボした取り組みを進める。さらに近隣のアル・プラザ高槻と周辺スーパーでも連携を進め、茨城・高槻エリアでの店舗ネットワークの高度化を図る。
●オープン当日は大行列
茨木平田店の周辺１㎞圏内には、競合スーパーが７店舗散見される激戦区。にもかかわらず、初日は入場制限するほど客が押し寄せ、開店時間には約350人が列をなし、その後の来店客数も途絶えることがなかった。初年度（開店～2月）の年商は直営で9.4億円（開店から1年間では14億円）、オープン３日間の売上は2600万円を見込む店舗だが、来店客数、売上とも想定を大きく上回る幸先の良いスタートを切った。
商圏２㎞以内は40歳代の子育て世帯が多い。なお、商圏合計の人口は約12万３千人・5万８千世帯。幅広い世代に対応しつつ、構成比の高いファミリー層の支持率が高いデリカ・ベーカリー、カットフルーツやフルーツサンドなどフルーツ加工品、ローストビーフなどの品ぞろえを強化している。また、売場は入り口付近にデリカと青果を配置し、商品のおいしさや鮮度感をアピール。
●売場の品ぞろえ
デリカはインストアベーカリーや手作りだし巻き、具材豊富なおにぎりなどが充実。ライブ感あふれる鉄板コーナーでは、お好み焼やモダン焼など、見た目からもおいしさを感じ取れる。インストアベーカリーは週ごとにメニューを変え、米飯やハンバーガーなどは昨年から稼働する新デリカセンターを活用し、マンネリ化しないよう、商品の入れ替えを進める。
青果は鮮度を重視。子育て世代から人気のミニトマトをそろえ、買いやすい少量提供を行っている。また、子どものおやつにも最適なフルーツデザートも品ぞろえ豊か。
鮮魚は鮮度にこだわった刺身・切り身を用意。子どもや年配層には食べやすい「骨取り切り身」や焼く・揚げるなど家庭でひと手間加えるだけで本格的な魚料理が楽しめる「ひとてまシーフード」など半調理品もそろえ、忙しい毎日をサポート。
精肉は店内加工のローストビーフや使いやすい豚のこま切れ、鶏もも肉をリーズナブル価格で提供。レンジアップ商品や味付け肉などを「ミートプラス」として展開、食卓の「あともう一品」需要に対応。
加工食品はニチリウの「くらしモア」商品の拡大やHOP会員限定価格の商品が充実。また、減塩、糖質オフ、特保商品など高まる健康志向に対応した商品もラインアップしている。
また、同店では店舗を単なる買い場ではなく、出会い・交流の場として活用してもらいたい思いから、様々なイベントも企画。当面は子ども向けの企画を開催し地域コミュニティの場としての利用も呼びかけていく。
●店舗概要
所在地／大阪府茨木市平田町1-2-41▷規模／敷地5537㎡、売場928㎡、テナント（別棟）410㎡▷駐車・駐輪台数／83台・149台▷営業時間／9時30分～21時▷店長／道味高志▷従業員数／81人
品目数（売上構成比＝％）／常温食品3,948（27.3）、日配1,287（22.8）、精肉250（12.7）、鮮魚212(6.9)、青果401（14.0)、デリカ280（16.4）
●HOPアプリ誕生
なお、同社では７月１日から便利な買い物体験を提供する「HEIWADO HOP アプリ」をリリース。これまで買い得情報やクーポンなどを配信する「平和堂スマートフォンアプリ」とHOPマネーでの電子決済を行う「HOPウォレット」を展開してきたが、この２つのアプリを一本化。
約420万人の会員を有するポイントカード「HOPカード」のカードレス化を実現し、アプリ上でのHOP会員登録が可能に。これにより１つのアプリで会員のオンライン入会、HOPマネーでの決済やチャージ、ユーザーそれぞれの嗜好に合わせた買い得情報の受け取りなどが出来るようになった。
