13種をそろえ、新商品はシェリーの香り
伊藤忠食品は2月26日、ANAクラウンプラザホテル大阪で、第3回ワイン&リカー試飲展示会2020を開催。37社が出展、業務用酒販店、料飲店ほか量販店など300人が来場した。
今回同社が注力し、来場者からも注目を集めたのがカバランウイスキーコーナー。13種をそろえ、売れ筋や新商品など試飲を交えて紹介。
新商品は「コンサートマスター」シリーズに「シェリーカスクフィニッシュ」(9000円)を4月上旬から発売予定。チョコレートのようなシェリーの香りと飲みやすさが特長。一般流通、料飲店に提案する。
また「ソリスト」シリーズから、企業向けオーナーズカスクの販売(発売時期は未定)も行う。これまでのカバラン各種にはなかったピートを利かせたピーティーウイスキーで、展示会当日は小瓶に詰めて試飲を実施。
このほか東京2020大会に合わせ「ディスティラリーセレクト」シリーズから限定パッケージ(化粧箱)の「日本限定エディション」(4500円、5000本のみの限定販売)も、4月からの発売に向け披露した。昨年10月から展開する「カバランジン」は、そのままでも楽しめる風味が好評。
また、世界3大スパークリングワインに数えられる「ベルルッキ」は、クリーミーでまろやかな「サテン」、辛口の王道とされる「ブリュット」、ほのかな甘みを持ちつつドライテイストの「ロゼ」の飲み比べを実施。ベルルッキは料飲店を中心に、倍増ペースで推移中。さらにDELISH KITCHENによる、酒に合う簡単おつまみレシピも紹介した。
カバランの販売動向について、リードオフジャパン・ブランド戦略部の金煕埈(キム・ヒジュン)マネージャーが説明。19年度(1~12月)は3.6万本(前年比125%)を販売。一般流通で売れているディスティラリーセレクトシリーズがけん引。全体販売量の2.5万本を占め、量販店、ドラッグでの好調が、料飲店からの引き合い増につながっている。
今年も1月の売れ行きは好調で、年間4.5万本の販売を計画。料飲店向けにソリストシリーズ(1.9~6.8万円)を訴求、高級ウイスキーの品揃えを求められることが増えている。また、世界的なウイスキーブームから、各チャネル別の商品提案が求められる中、将来的にはCVSなどへ500~200mlサイズの展開も検討中。さらにカバランジンも、大手酒販店の採用が決まり、今年から本格展開が期待できるという。
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