THE FOOD WEEKLY

展示会 関西トピックス

消費者特性を6分割、価値ある商品展開/加藤産業

投稿日:2019年3月19日

第122回春季総合展示会に約5500人が来場

加藤産業が総合展示会を開催

加藤産業は3月13~15日、神戸国際展示場で「The 122th〝KAFF(KATO ALL FOODS FAIR)〟2019春季 加藤産業グループ総合食品展示会」を開催。495社(加食217、業務・冷凍・チルド・水産175、酒類103)が出展、全国主要得意先約5500人が来場した。

「売場でつなぐ〝ココロ〟と〝価値〟」を提案。情報の増加により、消費者が求める商品と出会いづらい状況にあると分析。消費者が利用する情報や情報の集め方をベースに消費者特性を6分割、特に成長性や情報が購買に与える影響の高い3種を選定してテーマコーナーを設置した。
「ネットコミュニティ型」コーナーでは、ネット内でコミュニケーションを図りたいというココロを捉え、話題性の高い売り場を提案。SNSでトレンドの「激辛商品」など、意外性や規格外を意識した売り場作りや販促を展開した。

「専門情報×自己体験重視型」では〝プロのおすすめ×体験〟で、迷える消費者の購買スイッチをプッシュ。幅広く情報収集しつつ専門的な情報や体験を重視し、必要な情報を選択する消費者に向け「専門店・専門家監修」などの商品の集合展開を推奨。

「コスパ最高!〝ココロたのしく・フトコロやさしく〟粉ものフェア」では、外食より安く作ることができ、かつ(自分で)おいしく作れる代表的なメニューとして「粉もの」を提案。消費者が価値を感じるコスパ提案を、量・質・力(調理の手間)の各面から分析。

他では商品が選びやすい売り場の実現として、販促主力品と同時購買される可能性が高いカテゴリーを市場ID―POSで分析、買いやすい組み合わせを提案。POS分析の結果、夏に需要の高まる焼肉のたれと浅漬けの素は同時購買の頻度が高く、中華調味料とカレーも併売すると売り上げが伸びることが分かっている。また消費増税への対策として、駆け込み需要が見込まれる酒類、日雑、たばこと同時購入率の高い商品の販促も紹介。

さらにグループ各社が夏から秋にかけての近畿地区イチ押し商品を紹介する「近畿地区一押し逸品企画」を紹介。改元を控え、昭和・平成それぞれの時代を感じさせる商品を一堂に集めた。なお「地域元気&こだわりメーカー」コーナーは60社が出展した。

「KATO販促ストリート」ではメーカー12社との協働企画コーナーを展開、スタンプラリーも実施。「レタスクラブ連動企画」はメーカー4社が簡便メニュー、および試食を提案。介護食ではメーカー4社が在宅介護向けを中心に介護食品・用品を紹介。

オリジナル商品としては注力するジャムカテゴリーの新商品「カンピーふんわりホイップ ヘーゼルナッツ」はじめ〝ジャム活〟としてジャム類の朝食提案を強化。蔵王高原農園の新商品「タピオカミルクティー」や、「ベルトーリ」「セルピス」「ムッティ」など世界№1ブランドの新商品、メニュー提案を実施。乾物原料の買い付け機能をフルに発揮したPB提案など乾物商材も再注力。「西宮なでしこ」プロジェクトは4月21日のイースターに向けたメニューを紹介した。

ケイ低温フーズコーナーでは「少しの贅沢を」をサブテーマに、ホット・米飯・冷惣菜・寿司・フードサービス・水産の各コーナーで、ブランドにこだわった高単価メニューを提案。市販製品としては山椒や唐辛子等の辛味と健康性を紹介し、これらを含む「辛い冷凍食品」を提案。

ヤタニ酒販・山陽物産によるリカーコーナーではカウンターバーを設置し、家呑み需要に対応したハイボール提案や、女性向けに「甘酒」「ビネガーサワー」等を提案。EPA発効を機に「欧州産ワイン」を強化、タイビール、クラフトジンも展開する。

なお、直近の連結売上高は前年同期比105%程度と好調推移。3月13日に会見した加藤和弥社長=写真=は、ドラッグストアの価格の対し、SM企業は価値を求めており「価格以外の提案で貢献できる」とし、「当社営業スタッフはさらなる勉強が必要」とコメントした。

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