日本酒の新たな可能性探る提案が満載
国分グループ本社は、4万人弱の会員数を持つ「地酒蔵元会」の展示・唎酒会を10月9日、東京の日本橋プラザで開催。第1部では小売業、料飲店を中心とした業界関係者が約400人、第2部(有料:2000円)では地酒蔵元会会員など消費者が250人超来場した。
展示・唎酒会は地酒ファンの拡大と地酒市場の拡大、小売業の地酒売場の活性化をテーマに開催され、日本文化の地酒を次世代に継承していくための機会と捉えている。今年は昨年よりも1社多い51社の蔵元が出展。酒器メーカー、食品メーカーを含めた53社520アイテム(食品3)が展示・紹介された。また、4つの特別企画コーナーの展示に来場者の関心が集まっていた。この他、地酒蔵元会のホームページ、サービスも紹介した。
「洋食×日本酒のマリアージュ」では、4種類のソース(ホワイトソース、オイルソース、トマトソース、デミグラスソース)別に日本酒とのマリアージュを提案。味覚やおいしさを数値化する味覚センサーを使用し、料理とのマッチングを検証した。
「小容量・東京2020インバウンド関連」では、土産に好適な最高級の日本酒や地酒の棚割りを提案。「女性向け日本酒企画・お菓子×日本酒」では、菓子の売れ筋トップ10と日本酒のマッチングを日本酒の女性初心者に提案する。また「女性にお勧めのお燗」では、各蔵元の女性社員からお勧め動画を用意。お燗初心者となる女性に向けた提案となる。
日本酒の直近3カ月間の販売状況について、東野聡執行役員MD統括部長は「増税前の駆け込みもあったが前年を上回る推移。若干、持ち直してきた印象。底を打って欲しい」と展望。ラグビーワールドカップで盛り上がるビール消費への関心も寄せた。また、51社の蔵元が出展した展示会については「これだけの蔵元が揃う展示会は少ない」と展示会開催の意義を語った。
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