香港やマレーシアなど海外オファー高まる
オール日本スーパーマーケット協会(AJS)は2月20日、京都市内で2020年春期商品展示会を開催。382社(冷食含む食品146、菓子49、雑貨46、日配64、生鮮49、惣菜16、販促12)が508小間を出展して会員企業700人以上が来場した。
今回は1975年の展示即売会から数えて90回目。「ひろがる・深まる・つながる」をテーマに、会員企業に向け「くらし良好を本当の意味でのプライベートブランドにする」として、商品用度委員会の取り組みを紹介。新商品36品目、リニューアル品31品目をはじめとしたPB735品目の情報や販促企画を提案したほか、販売コンクールの表彰式やNBゾーンに「健康志向」コーナーを設置。また法制化が迫るレジ袋有料化、HACCPに対応した情報も発信した。
展示したPB展開では、くらし良好で初となるマ・マーブランドを訴求。またレジ袋有料化に向け、取っ手付きの袋を採用した精米商品「銀河のしずく」などを紹介した。菓子ではこんにゃくゼリーなど、日配ではおからパウダーや冷やし中華関連を提案した。
農産品では生鮮領域の拡大として「ほめられかぼちゃ」を訴求。また免疫力を高めるとして話題のナガイモ提案も強化。水産の一押しとしては鹿児島県産ウナギ蒲焼を紹介。畜産では強化中のラム肉やノンメタポークなど豚肉商材を提案。つるしベーコンブロック、粗挽きポークウインナーなど加工肉も紹介した。惣菜ではボリュームたっぷりの海老焼売と肉焼売の食べ比べやキャベツメンチカツを推奨した。
また、くらし良好の販売コンクールとして、食品・菓子・雑貨・水産の各部門を対象に優秀企業・店舗を選出。42社が参加した。さらに各社のチーフ、店舗担当者を対象とした勉強会も行った。
19年度(4~3月)の商品・用度売上高は予算の540億円を突破する見込み。田尻一会長は「香港やマレーシアなどから、PB商品のオファーが高まっている。海外会員企業2社(台湾、ベトナム)の売上高も4900億円強と、関東地区の5900億円に次ぐ規模に成長」と、海外展開への期待を示した。
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