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食品業界の最新情報一堂/FTJ2019①

投稿日:2019年2月18日

課題解決へ垣根越える

関係者15人によるテープカットが行われた

一般社団法人全国スーパーマーケット協会主催の第53回スーパーマーケット・トレードショー2019(SMTS)と、デリカテッセン・トレードショー2019(DTS)、外食FOODTABLE実行委員会主催の第4回外食FOODTABLE(GFT)、一般財団法人食品産業センター主催の第14回こだわり食品フェア2019。小売・中食・外食業界の垣根を越えたこの4つの展示会を合同開催する「FOOD TABLE in JAPAN2019」が2月13~15日の3日間、千葉県の幕張メッセ全館(1~11ホール)で開催された。88,412人(前回88,121人)が来場した。

会場は全館でSMTSが展開され、4ホール一部でDTS、1ホール一部GFT、こだわり食品フェアは11ホールの一部でそれぞれ開催。セミナーステージでは開会式を含めて各種講演が連日行われた。

「〝創〟ニッポン」をメインテーマに掲げたSMTSには出展社数2176社・団体、3568小間を展示。全国各地から1550社の地域産品メーカーも出展。海外からは20カ国、150社・団体、176小間が参加した(1月31日現在)。8つの主催者企画が展示され、新たに「食の安心・安全対策コーナー」と「世界の食材でつくるウチメシ」を企画。この他国際会議場棟ではバイヤー大学も開催された。

開催初日の開会式では主催者を代表して、SMTS2019実行委員長の一般社団法人全国スーパーマーケット協会・横山清会長が挨拶し、「当初は協会中心だったが、川上から川下まで知恵と労力を出して作り上げてきた。結果的に時代に合った展示会になった」と評価。また、前日夕刻には首相官邸に足を運び展示会開催を安倍晋三首相に報告したエピソードも紹介。「安倍総理は歴代総理の中で最もリテイルに理解がある」と期待を寄せた。

続いて農林水産省の末松広行農林水産事務次官と、経済産業省の島田勘資大臣官房審議官(商務・サービス担当)が祝辞。末松氏はこれからの日本が儲ける力について、「食とコンテンツ」を挙げ、日本人の繊細さと着実に積み上げる力がポイントとした。島田氏はキャッシュレスの推進に向けて、最新のITを活用したさらなる生産性向上を求めた。なお、この後関係者15人によるテープカットが行われ会場がオープン。

今年も卸売業ブースが大規模展示でイベントを盛り上げた。最大規模の国分グループ本社をはじめ、三菱食品、三井食品、日本酒類販売、トモシアホールディングス、伊藤忠食品、日本アクセス、マルイチ産商、髙山、コンフェックスなど。

国分グループ本社は今年も出展概要説明会(1月31日)を開き、力を入れた。DTSを含む2展示会4カ所への出展。加工食品ゾーンでは〝酒は国分に〟をテーマに、注目カテゴリーや課題解決、新たな価値創造といった23種類の提案をパネルおよび商品の展示、試飲・試食を実施。また、ケアフーズゾーンでは〝健康コミュニティ〟~健康寿命の延伸、生活の質の向上を目指して~をテーマに、健康・介護への取り組み、レシピ提案などを行った。さらに生鮮ゾーンでは〝国分日本橋イチバ〟~すべての食は日本橋に集う~をテーマに、DTSではバックヤードにおける「人手不足」に対する生産性の向上をテーマにした。

三菱食品は「食べるをかえる からだシフト」の新商品・冷凍食品と、新シリーズ・たんぱく質シリーズを紹介。三井食品は昨年話題を呼んだ透明な缶詰「ヤンノキッチン スモークオイルサーディンクリアフィルム缶」を含めたオリジナル品を全面に展示した。

また、伊藤忠食品は世界№1プロセッコ「MIONETTO」やオリジナル健康食品ブランド「からだスイッチ」の紹介に加え、話題のとろさば専門店「SABAR」とのコラボ試作品(旨味調味料)を参考展示し注目を集めていた。

この他、メーカーブースでは今年も日本製粉が最大規模で展示。隣接したUCC上島珈琲ブースとともに人の流れが絶えなかった。なお、日本製粉は今回も特設ステージで落合務シェフ、くわばたりえさんなど特別ゲストを迎えたクッキングショーが行われ、展示会場を盛り上げた。

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2019年2月18日付

FTJ2019②

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