果汁飲料で新健康習慣
今春、「Dole」ブランドから機能性表示食品の果汁100%飲料「Dole Handy Charge」(LL180g、165円)2品を上市。現代人が抱える不調をケアし、果汁飲料が持つ嗜好性をより高めた同シリーズで新たな健康習慣を提案する。市乳事業部商品企画グループの野村侑加氏に新商品の動向を聞いた。
—開発背景は。
野村 果汁カテゴリーにおいて、市場データだけでは読み取れない果汁飲料への潜在ニーズを探索することを目的に、部門を横断した生活者価値探索プロジェクトチームを2016年夏に立ち上げた。プロジェクトでは果汁飲料の本質的価値を探求するため、これまでの思い込みや固定観念を排除し、仮説を持たない定性調査を実施。グループインタビュー等から、果汁飲料に対する潜在期待を体系化した価値構成表を作成し、「情緒」「機能効能」「シーン」「味」に関する4つの価値からそれぞれのキーワードを抽出。そこから開発の方向性を定め、デスクワーク等のパソコン作業が多いオフィスワーカーをメインターゲットにした果汁飲料の商品化に着手した。
—新商品の特長は。
野村 ルテインを配合した「Berry Mix」とGABA配合の「Lemon Mix」を揃えた。機能性表示は「Berry Mix」が〝ルテインが目の調子を整える〟、「Lemon Mix」は〝GABAがデスクワークによる一時的な精神的ストレスや疲労感を緩和〟。オフィスワーカーや家事育児で疲労・ストレスを感じる時など、生活者の価値観やライフスタイルに対応した飲用シーンを訴求していく。
—採用状況と今後の販売施策は。
野村 2月19日から発売した「Berry Mix」は大手CVSや量販店で採用されており、3月19日発売の「Lemon Mix」とのシリーズ展開で果汁飲料市場の活性化を狙う。販促面では、インスタグラムを活用したキャンペーンを今春実施し、商品の認知拡大を図る。
2019年3月11日付