サステナボトル50%へ
サントリー食品インターナショナルが、PETボトルの100%サステナブル化を加速させる。1月28日に都内で会見を開き、齋藤和弘社長=写真=が今年中に国内製品において100%サステナブルボトルを2本に1本、使用率50%(重量ベース)にすることを打ち出した。
サントリーグループは、2012年に国内清涼飲料業界で初めてリサイクル素材100%PETボトルの導入を皮切りに、従来よりもCO2排出量を低減する世界初の「FtoPダイレクトリサイクル」を開発するなど、「ボトルtoボトル」水平リサイクルを推進し実用化してきた。
さらに30年までに、リサイクル素材あるいは植物由来素材のみを使用し化石由来原料の新規使用をゼロにするPETボトルの100%サステナブル化を掲げる。21年の同社国内の100%サステナブルボトルの使用率は前年11ポイント増の37%と着実に拡大しており、今年50%にまで引き上げる。
目標達成に向け、PETボトルは資源として何度も循環できることを伝える新ロゴマーク「ボトルは資源!サステナブルボトルへ」を作成し、国内PETボトル全商品に3月以降順次採用する。啓発活動など消費者のとのコミュニケーション強化も図る。
一方、使用済PETボトルは分別の際、異物が混入されリサイクルに支障をきたすなど課題もある。齋藤社長は「できれば洗浄してキャップ、ラベルを剥がしてほしい」と呼びかけ、PETボトルを大切な資源としての意識向上を訴えた。
また今後は日本で培ったサステナブル化技術を、ヨーロッパやアジアなど海外現地グループ会社と協働して展開する。グローバルにおいて、PETボトルのサステナブル化を一段と推し進める考えだ。
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