おうちで出来る食品ロス削減を北海道からスタート
Mizkanは、家庭内での食品ロスをレシピで解決する「B面レシピPROJECT」を、食品ロス削減の日(10月30日)からスタート。北海道庁やホクレン農業協同組合連合会と連携し、まずは北海道から食品ロス削減を呼びかける。
食材を余すことなく使い切ることで、家庭内での食品ロス削減につなげる。食品ロスを含めてSDGsへの関心が高まる昨今だが、生活者からすれば、その世界観の大きさに実感が湧かないことも多い。同社は「普段の料理という小さな日常」というアクションでも、食品ロス削減に貢献できることを発信していく。
商品裏面に記載される多くのレシピには、材料の分量に「1/2」「1/3」といった表記があり、そのレシピだけでは使い切れないことがほとんど。実際に同社が行った調査でも主婦全体の4割が食材を余らせた経験があり、さらに8割以上で食材の活用法に悩み、廃棄した経験があることが分かった。そんな現状を解決する。
例えば同社の人気商品「ごま豆乳鍋」で余った食材から「天津飯」が作れるレシピや、「焼あごだし鍋」では「あんかけ焼きそば」など、「〆まで美味しい鍋つゆ」全11品について33種類のB面レシピを用意した。同レシピは商品パッケージ裏面やサイトで紹介する。
この取り組みは日本最大の食料生産地域・北海道でスタートする。北海道庁やホクレン農業協同組合連合会らと協力し、道内の食品ロス削減を目指す。日本の食品ロスは年間で約600万t、一人当たり換算で約47㎏におよぶ。また北海道でも34万tが発生しており、「おいしく残さず食べ切ろう!」をスローガンに掲げる同庁の取り組み「どさんこ愛食食べきり運動」とも連携。10月28日開催のセミナーでもMizkan担当者が登壇し、B面レシピを提案した。さらに同庁の「年末年始食べ切りキャンペーン」でも連携を図る。
ホクレンとは11~12月にかけて「B面レシピで道産野菜を丸ごと食べ切ろう!キャンペーン」を実施する。長芋を使ったレシピを考案し、訴求していく。この他にも流通とのタイアップや、藤女子大学の学生とレシピの共同開発を推進。各種広告などメディアを通じて「B面レシピ」を広め、全国への展開を視野に入れる。
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