運営店の来店傾向を分析した「高級とんかつ市場レポート2026」を公開
高級とんかつ専門店「高級とんかつ 慶(YOI)」を展開する株式会社エン(東京都町田市、杉本孝太郎社長)は、同社運営店舗の来店データなどを基に分析した「高級とんかつ市場レポート2026」を公開した。
同社によると、高級とんかつの利用者は従来の「男性中心」「ボリューム重視」というイメージから変化し、女性客の利用が拡大している。女性客比率は過去最高水準に達しており、「自分へのご褒美」や健康を意識した外食、特別な日の食事として選ばれる機会が増えているという。
20代後半から50代の女性利用が増加
分析は、同社運営店舗における2026年4月の来店データおよび利用傾向を対象に実施した。
その結果、20代後半から50代の女性客による利用が増加。利用シーンも、ランチや一人での食事に加え、友人との会食、記念日などへと広がっている。
高級とんかつは、外食における“少し贅沢な選択肢”として存在感を高めている。高級焼肉と比べて利用のハードルが低く、寿司よりも気軽に楽しめる一方で、食事としての満足感を得やすいことが支持につながっていると同社はみる。
「価値あるものに支出する」消費行動が後押し
物価上昇が続くなか、消費者の間では、日常的な支出を見直す一方で、満足度や品質を実感できる商品・サービスにはお金をかける「ご褒美消費」の傾向が広がっている。
同社は、高級とんかつがこうしたニーズに合致していると分析する。ブランド豚の特徴を楽しめることに加え、揚げたての食感や肉の厚み、専門店ならではの調理技術などが、価格以上の価値を感じる体験につながっているという。
高タンパク食としての評価も高まる
女性客の支持を集める背景には、健康意識の高まりもある。豚肉はたんぱく質を摂取しやすい食材の一つであり、ダイエットや体づくりを意識する層からも注目されている。
加えて、ブランド豚への関心、落ち着いて食事ができる空間、一人でも入りやすい店舗設計、料理の見た目の良さなども利用を後押ししている。食事の量だけでなく、食材の品質や店内で過ごす時間を重視する消費者が増えていることがうかがえる。
SNS投稿が新規顧客の来店を促進
SNSの影響も市場拡大の一因となっている。InstagramやTikTokでは、厚切りとんかつの断面、ブランド豚の紹介、職人による調理風景、高級感のある店内などを切り取った投稿が注目を集めている。
こうした投稿をきっかけに、これまで高級とんかつ店を利用したことのない層が来店するケースも増えているという。同社は、視覚的に訴求しやすい商品特性とSNSの親和性が、高級とんかつの認知拡大や新規顧客の獲得につながっているとみている。
高級とんかつ市場では、味やボリュームに加え、食材の背景、健康面、空間、体験価値までを含めた提案が重要になっている。女性客の増加を背景に、「特別感がありながら日常にも取り入れやすい外食」として、高級とんかつの需要は今後も広がりそうだ。

調査概要
* 調査対象:株式会社エン運営店舗における来店データおよび利用傾向
* 対象時期:2026年4月
* 分析内容:高級とんかつ利用者の属性・利用シーン・市場動向
会社概要
株式会社エンは、高級とんかつ専門店「高級とんかつ 慶(YOI)」の運営をはじめ、フランチャイズ本部運営、加盟開発支援、飲食店コンサルティングを手がける。2015年創業。本社は東京都町田市。
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