従業員の負担軽減も考慮
ファミリーマートは店頭の鍋で提供する「カウンターおでん」に加え、従業員の負担軽減を考慮した「レンジおでん」を1月14日から全国約6000店舗で提供する。
カウンターおでんは具材の仕込み、補充、鍋の清掃などオペレーションが多岐に渡る。具材の消費期限も仕込み後、最長でも16時間と短く廃棄も課題とされ、新たな提供方法を模索してきた。
今回導入するレンジおでんは、袋入りで消費期限は180日。来店客の注文ごとに、従業員が特製容器に移し替え電子レンジで温めて提供するためフードロス削減も期待できる。袋入りのままでは提供しない。ラインアップは4個入(大根、ちくわ、こんにゃく、さつま揚)/249円、6個入(同、昆布、竹の子)/332円の2種類。数量限定で提供期間はカウンターおでん同様、4月頃までを見込む。
提供初日に都内店舗で開いた会見で、担当者は開発背景について従業員の負担軽減を強調。「接客しながらおでんも管理するのは大変。レンジおでんを導入することで、おでんに対する時間が1時間短縮できる」と話す。店舗ごとにレンジおでんのみ、カウンターおでんとの併売など選択は自由。来店客が多い日中はカウンターおでん、夜間は鍋を片付けレンジおでんといった選択肢も増える。
ただカウンターおでんは全国7地域で味が違うが、レンジおでんの味は統一。カウンターおでんより低価格で、売上の低下も懸念される。担当者は「売上は下がるが利益は確保できる。今回の反応を見て、来シーズンのおでんの展開を検討したい」と展望した。
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