昭和大学医学部の山岸主任教授が解説
雪国まいたけ(新潟県南魚沼市、足利厳代表取締役社長)は6月28日、都内でメディアセミナーを開催。近年、老化物質として注目の「AGE(終末糖化産物)」をテーマに、昭和大学医学部内科学講座糖尿病・代謝・内分泌内科学部門の山岸昌一主任教授が、AGE抑制効果が期待されるまいたけの機能成分について解説した。
AGEはタンパク質の糖化反応(メイラード反応)により作られる生産物の総称を指し、体内で作られる内因性と食事や喫煙など体外から摂取する外因性の2つの発生要因があり、体内に蓄積されることで心筋梗塞や動脈硬化、認知症、がんなどのリスクが高まるといわれている。また、体内で作られるAGE量が血糖値とその持続時間と相関があるため、糖尿病など血糖値が高い状態が続く人はAGEが溜まりやすい傾向にあるという。
山岸主任教授はAGEの蓄積を防ぐためには、内因性と外因性のそれぞれに対策を講じる必要性を指摘。食べ物の焼き目や焦げの部分にはAGEが多く含まれているため、揚げる・焼くといった調理ではなく、同じ食材でも蒸す・茹でるなどの調理法を選ぶことで、AGEを溜めにくい体づくりを推奨した。
さらにAGEの吸収・形成抑制、食後血糖値抑制作用が期待できるキチン・キトサン・食物繊維を豊富に含むまいたけをAGEケア食材として紹介。管理栄養士監修「雪国まいたけ極」を使用した「まい足しレシピ」4品の試食も行われた。
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