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カルピス発売100周年積極的に/アサヒ飲料

投稿日:2019年1月23日

次の100年を見据える岸上社長

群馬工場に50億円投じライン増設。1.3倍増強

アサヒ飲料の主力ブランド「カルピス」が今年発売100周年を迎え、年間を通じたプロモーションを展開する。1月17日都内で会見した岸上克彦社長は「これまでの100年から、次の100年へ、ますます多くの方に寄り添えるブランドに成長させたい」と抱負を語った。

「カルピス」は日本初の乳酸菌飲料として1919年7月7日に発売。生みの親である三島海雲氏が「国利民福の精神」(国と人の幸せに貢献したいという想い)のもと、①おいしいこと②滋養になること③安心感があること④経済的であることを本質価値として開発した。

それから現代まで独自の「発酵から生まれるおいしさや健康」を通し、4つの本質価値を守りながら挑戦を続けてきた。岸上社長は「競合環境など苦しい時代もあった」と吐露するが、「人が人を想う、すこやかでかけがえのない時間や場所を大事にする」との考えのもと時代やニーズに対応した商品、提案を継続。

今では「カルピス」は日本人の99.7%が飲用経験のある国民的飲料となり、2018年のブランド計の販売量は前年比111%、直近10年間で約150%と大きな伸びを示す。

そこで今年は「100周年活動」と銘打ち、「想いをつなぐ」「おいしさと健康」「新機軸商品」をテーマにブランドのさらなる成長を目指す。

まず「想いをつなぐ」では、大切な人を想う気持ちを形にするこの象徴の記念日に着目し「人を想う記念日ACTION!」を実施。55年前から行う「ひなまつり」を通じた取り組みを強化し、「『カルピス』絵本の家プロジェクト」として子どもへの絵本の読み聞かせイベント、限定デザイン商品を発売する。

「カルピス」の誕生日である7月7日「七夕」には、1年に1度の出会いの日として100周年最大の盛り上がりを作る。
「おいしさと健康」では発酵技術に注目。乳酸発酵で作られる「カルピス」の親しみやすさを入り口に、日本各地の発酵食品を深く知り、広めるプラットフォーム作りを計画し全国でイベントも行う。2月26日には発酵の魅力を訴求する新商品「発酵BLEND ヨーグルト&『カルピス』」(500mlPET、140円)も発売する。

そして、「新機軸商品」では新たな発酵技術を用い、コクとまろやかさにこだわる新商品を今秋発売する。中元、歳暮にこだわらないカジュアルギフトや、大人のくつろぎ時間に向けた新シリーズも計画。業務用、飲料以外にも菓子カテゴリーや海外事業にも力を入れていく。

また、群馬工場では約50億円を投じアセプティクPETラインを3ラインから4ラインに増設。20年5月竣工予定で、製造能力を従来比1.3倍の年間約3900万c/sに引き上げる。常設工場見学施設「『カルピス』みらいのミュージアム」も設置する。

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