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新しくなった「マルホン胡麻油」に向井理の新CM/竹本油脂

投稿日:2019年9月26日

プロの料理人御用達の胡麻油を家庭でも

発表会でのフォトセッション

創業享保十年(1725年)。日本最古の食用油メーカーであり、愛知県蒲郡市に本社を構えるごま油の老舗・竹本油脂は、9月から「マルホン胡麻油」ブランドの家庭用主力商品群のパッケージやサイズ展開を一新。9月27日からは新テレビCM(登場篇・正直篇)の全国放映を開始する。

CM放映に先駆けた9月26日、東京のホテルニューオータニでCM発表会が行われ、CM出演する向井理がゲストとして登場。竹本元泰社長と竹本信二郎専務が「マルホン胡麻油」にかける想いを語った。

歴史を振り返る竹本元泰社長

ごま油の戦略を語る竹本信二郎専務

竹本社長は「本物の胡麻油を一人でも多くの人に届けたい」と語り、1725年に初代竹本長三郎が三河国御油で菜種と綿実の搾油から数々の困難を乗り越えてきた歴史には、顧客との信頼関係があったと振り返る。胡麻油の製法は全工程を国内の自社工場で行い、溶剤抽出をせず圧搾製法にこだわり続けてきた。こだわるがゆえに、天ぷら・和食、中華、イタリアン、スイーツまで数多くのプロの料理人が愛好してきた。例えばミシュラン星付きの天ぷら店では11店舗中10店舗が「マルホン胡麻油」ユーザーという。

一方で近年は家庭用のごま油市場の拡大が続いている。今回の商品リニューアルでは本物のこだわりを一般の消費者にも広く伝えたい想いが込められている。従来は分厚く重たいガラス瓶、持ちにくい太さ、色目も棚で暗く沈みがちな金ラベルだった。今回のリニューアルではマルホンのアイコン(ロゴと赤白金)は継承しつつ、容器は軽くて持ち帰りやすいペット容器、女性でも扱いやすいスリムボトルを採用。ラベルも棚で映える白を基調に刷新し、商品特徴やおすすめメニューも記載した。

新しくなった家庭用ごま油シリーズ

ブランドメッセージに「まるっと、本物。マルホン」を掲げ、4種類をラインアップ。生搾り無香性の「太白胡麻油」、穏やかで上品な香りの「太香胡麻油」、定番の「圧搾純正胡麻油」、ごま油好きにはたまわらない香り立ちの「同 濃口」。ターゲットはごま油をこだわって選ぶ30~50代女性とし、向井理を起用したテレビCMや、交通・WEB広告などプロモーションを展開する。

実際、同社の胡麻油を使っていたという向井さんは、CM出演の依頼を受けて「うれしいとともに驚いた」と語る。また出来上がったCMについては「CMでは商品特徴の香りが伝わらない。ストレートに、分かりやすく胡麻油を紹介することが難しかった」と振り返った。

ちなみに発表会当日の朝食でも、ごはんの上に明太子とねぎをのせて「太香胡麻油」をかけて食べてきたことを明かし、さらに夕食で必ず晩酌をする彼らしく、「キャベツに塩と胡麻油でシンプルに食べることもある」と語った。

また発表会でもキャベツに胡麻油をかける「ざく切りキャベツ ごま油がけ」と、竹本専務がパーティーメニューにと推奨するレシピ、メープルシロップをかけたクリームチーズにクラッカーとクラッシュナッツをかけた「クリームチーズ ごま油がけ」を向井さんが試食。「洋のチーズがぐっと和食になる。酸味と甘味、香りが複雑なおいしさ。チーズに胡麻油はやったことなかった」と驚きの表情を見せ、「胡麻油にはいろんなポテンシャルがある」と笑みを浮かべた。

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